先週のマーケットを振り返ってみれば、結局は米国株は主要3指数ともに史上最高値を更新してきて、週足でもほぼ高値引けで終わっている。これは期待が先行したFEDの金融スタンスをパウエル議長の議会証言で確認できたということが最大の要因である。また中国の貿易収支が発表されて、中国からの輸出が思ったほど減っていないことも市場に安心感を与えた。
一方で金利のほうは行き過ぎの期待感からの調整を強いられている。ドル金利は短期も長期もパウエル発言の直前のレベルからは、だいぶ修正を迫られた。短期金利で見ると25ベーシス分ほど、10年ものの利回りも2.1%台まで反発してきている。
これらの動きが今後、どちらに向かうのか。それを確かめるのが今週の市場の注目点となる。今週から米企業の決算シーズンが到来する。低い金利では収益悪化となる金融機関だが、早速、本日はシティグループが予定されている。
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