昨日はドイツ、イギリス、アメリカの景況指数が出た。最近はこの3つが一斉に出るようなスケジュールになっている。そのほうがマーケットの側としても比較できるし、相場の中で反応しやすい。しかし今は通常のマーケットの状況ではないので、出てくる景況感には素直に反応できない。
そもそもが事前の予想がすこぶる悪いもので占められており、実際に結果が出てきてもどう解釈していいかわからないからである。マーケットにとっては関心はコロナ後の機能回復がいつ頃になるのかに移ってきている。だから悪い経済データにも素直に反応できないでいるのだ。
昨日の景況指数も予想よりも良いものもあれば悪い物もあった。しかし総じてマーケットを揺さぶることにはつながらなかった。ユーロドルもポンドドルも大台を変えることなく、狭い値幅の中での一進一退となった。ドル円も海外時間では20ポイントほどの小動き。
今日は日銀の緊急会合しかイベントがない。その緊急会合としても、あらかじめアジェンダが決まっていたこともあり、中小企業対策だったということで市場にインパクトを与えることはなかった。
中国で全人代が始まるが、これも活動再開を見せつけるのに躍起となる内容となるだけだろう。肝心の米中対立についての意見や有効な対策は出てこないものと予想される。
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