NY株式市場が大きく下落、NYダウは前日比で200ドル以上下落して終了している。
注目のベージュブックではサプライズ的な内容はなく、為替相場もあまり反応しなかった。
本日の焦点は以下の3点にあり。
・『米小売売上高』
・『バーナンキFRB議長の講演』
・『NY株式市場を中心とした他の金融市場の動向』
『米小売売上高』は、小売業における売り上げに関する指標であり、個人消費の動向を見るために使われる。耐久財と非耐久財に分けて発表され、比率の高い自動車部門を除いた部分が重要視される。
『バーナンキFRB議長の講演』への注目度も高い。先週から金融当局者の発言に相場が大きく振られているため注意したい。
『NY株式市場を中心とした他の金融市場の動向』は引き続き要監視対象。特に大幅下落したNY株式市場の動向に気をつけたい。何度もポイントとなっているNYダウの12000ドルの攻防が注目される。下落基調が継続するようであれば、ここのところ解消していた信用不安が再燃しそうだ。
米国以外では、『オーストラリアの失業率』や『BOEによる四半期インフレレポートの公表』他、『ユーロ圏の鉱工業生産』の注目度が高い。
『南アフリカの政策金利』は100bpの利上げが濃厚視されている。
明日には、米国のCPIや日銀の政策金利発表を控える他、大阪でG8財務相会合が開かれる予定となっている。
★本日の注目材料
→米国以外
・豪)新規雇用者数/失業率
・英)BOE四半期インフレレポート公表
・南ア)SARB政策金利発表
→米国
・小売売上高
・輸入物価指数
・バーナンキFRB議長の講演
★今週の為替相場の焦点
・日々発表される米国の経済指標
・インフレ懸念や景気後退懸念、信用不安などの市場のセンチメント動向
・NY株式や債権、原油・商品など他の金融市場の動向
・ユーロ圏の金利先高観やそれに対する思惑
・ドル買い・ドル売りの傾向、円売り、ユーロ買いの強弱やその傾向
・週末のG8財務省会合に向けての思惑やポジション調整
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・SARB政策金利発表 ・BOE四半期インフレレポート公表 ・ECB月例報告 ・米財務省10年債入札 ・日銀金融政策決定会合(12日・13日、明日政策金利発表) |
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10:30 | 豪)新規雇用者数 | ◎ | +1.35万人 | +2.54万人 | ||||
↑・失業率 | 4.2% | 4.2% | ||||||
17:00 | 欧)ECB月例報告 | △ | - | - | ||||
17:30 | 英)BOE四半期 インフレレポート公表 |
◎ | - | - | ||||
18:00 | 欧)鉱工業生産[季調済] | ○ | ±0.0% | -0.2% | ||||
21:30 | 米)新規失業保険申請件数 | BB | 37.0万件 | 35.7万件 | ||||
米)輸入物価指数 | A | +2.5% | +1.8% | |||||
米)小売売上高 | S | +0.5% | -0.2% | |||||
↑・小売売上高【除自動車】 | +0.7% | +0.5% | ||||||
22:15 | 南ア)SARB政策金利発表 | ◎ | 100bp利上げ 12.50% |
50bp利上げ 11.50% |
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23:00 | 米)企業在庫 | B | +0.3% | +0.1% | ||||
要人発言予定(未確認情報含む) | ||||||||
18:45 | 欧)ウェーバー独連銀総裁◆講演【中央銀行】 | |||||||
19:00 | ス)ジョーダンSNB理事◆講演 | |||||||
24:30 | 米)バーナンキFRB議長★講演 | |||||||
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今週→ドル買いヨリ 昨日→ドル反落 NY株式、原油次第で信用不安再燃も。取りあえずは小売売上高の発表に注視。
今週→ドル買いヨリ 昨日→ドル反落 ユーロドルはあまり方向感があるとは思えない。こちらも、直近は原油やNYダウに左右されそう。
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