昨日はドル相場が全体的に買い戻された。ユーロドルは1.21台まで押し込まれ、ドル円も109円台に乗せてきた。これは米ドル金利の低下が止まったこともあり、それを材料としてドルの買い戻しが進んだものと思われる。値幅は小さい。だからあくまでも短期筋のポジション調整の域を出ていない。
ユーロ円も欧州時間から利食い売りにさらされた。結果的には今年の高値である133.60あたりがレジスタンスとしてワークしたことになる。もちろんテクニカル重視のプレーヤーからのオファーも出ていただろうし、それがクロス円の上値をすっかり重いものにしてしまったようだ。
昨日のマーケットは総じて小動きで、動意薄の状態が続いた。その傾向はニューヨーク時間で特に強まって、米国株も実に狭いレンジ内での微動となった。5月末日が米英ともに休場となるので、もはや連休モードに入っているみたいだ。
しかるに今日と明日も市場でのダイナミックな動きは期待できないのかもしれない。今晩はGDPの改定値や住宅予約件数が出るが、相場はそれらに反応しないだろう。連休明けの雇用統計から動き出そうかなという状態になっている。
私もしばらくはテクニカルウオッチのスタンスで行こうかと考えている。ユーロ円が133.50近くでショートにしてみたり、ドル円の108.50以下があれば拾ってみたり。逆張りは邪道ではあるが、抜けたらすぐにポジションカットを徹底させれば、それほど危険の多いやり方でもないだろう。
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