昨日はドルの短期金利が低下した。今週になってから10ベーシス以上も下がっている。これは昨今の金融情勢からかんがみると、値幅としては大きい方である。むろんこれまで利上げ時期の前倒しなどを織り込み過ぎたという側面もあろう。
長短イールドのフラットニングが行きすぎたという面もある。原油価格が83ドル台を越えてきても、ちょっと見慣れてきた感も手伝って、相対的にインフレ感応度は低下してきていると言える。
ドル金利の低下を反映して、為替相場ではドル安が進んだ。ユーロドルやポンドドルの値上がりが目立ち、ドル円も114円台後半でのドル高値攻めを中止した格好となっている。その一方で金利安を好感して米国株は続騰。史上最高値に急接近して1日を終えている。
私はドルロングのスタンスで臨んでいたのでユーロドルをショートにしてみたりしていたのだが、タイトに置いておいたストップロスもあっけなくついた次第である。ドル安の影響と言うこともなかろうが、ビットコインが史上最高値を超えてきた。テクニカル的にも当面は下げにくい感じがする。
中国の恒大グループが関連会社の売却に失敗して、次の資金繰りに不安が出てきている。それでも株高や原油高、暗号資産の値上がりなど、リスクテークの流れの強まりはおさまっていない。まもなく恒大グループの返済の猶予期限である30日間も来ることだし、突発的なニュースには注意を払っておかないといけないところだ。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)