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田向宏行
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ザイFX!投資戦略&勝ち方研究!

忙しい人にこそオススメ!マネしやすい!
今井流FXトレードの肝は「トレンド探し」。為替
ディーラー今井雅人の原点はシカゴにあった!

2022年04月12日(火)12:41公開 (2022年04月12日(火)12:41更新)
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超絶怒涛の円安トレンドを乗りこなす!今井雅人のトレード術とは?

 「国会議員時代よりも相場を見られるようになりました。とはいっても24時間ずっと見ていられるわけでもない。

 時間があるときにはデイトレードもしますが、メルマガ(※)で配信しているような数日から数週間程度のスイングトレードを中心に行なっています」

 そう話すのは、2021年まで13年間にわたって衆議院議員を務めた今井雅人さんだ。「マット今井」の愛称でも知られる今井さんだが、国会議員を辞めた今、FXに再び力を入れている。

「マット今井」こと、今井雅人氏のプロフィール

ザイ投資戦略メルマガが提供する有料メルマガサービス「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」の配信やザイFX!の連載コラム「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」 でおなじみのマット今井(雅人)さん。

【参考コンテンツ】
ザイFX!FXプレミアム配信with今井雅人
今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

 メルマガ「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」で公開するポジションでは、3月に進んだ異様な円安トレンドも見事に的中させていた。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

米ドル/円は一時125円台に乗せる。今井さんは116円台から買い進めていた

ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年3月11日(金)13:45の配信メール

今日は日経平均が下がる中ドル円は上昇しています。年初来高値を抜けてきました。これまでの常識が通用しないマーケットです。頭の切り替えが必要です。

 これまでの相場では日経平均株価と米ドル/円は同じように動くのが常識だった。「日経平均が上がっているから米ドル/円も上がるだろう」、「米ドル/円が弱いから日経平均も落ちそうだ」といったように、だ。

米ドル/円&日経平均 日足
米ドル/円&日経平均 日足

(出所:TradingView

 だが今井さんは、この相関関係の変化にいち早く気づいていた。以下の文言は、ザイFX!の今井さんの連載コラム「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」の3月17日掲載分から引用したものだ。

 「各国が金融引き締めを始めている中で、日銀だけが金融引き締めに慎重であることを考えると、円安傾向はこれからも続くと考えるほうが自然」

【参考記事】
米ドル/円や、豪ドル/円などの買い方針を継続。日本だけが引き締め方向に転換しないなか、全体的な円安傾向は今後も続く(2022年3月17日、今井雅人)

ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年3月15日(火)9:34の配信メール

普通に考えれば、過去の高値からみて、取り敢えず118.65がターゲット、次が120円、そこが抜けると125円という流れかと思います。

 こうした予想のもと、今井さんは高値でも臆せず米ドル/円のロング(買い)ポジションを積み上げていき、125円タッチ後に決済、最初にロングした位置からは5円以上の幅を抜いた。

2022年3月11日~22日の今井さんの米ドル/円新規ロング(買い)状況
今井さんの米ドル/円買い状況

(出所:TradingView

シカゴにあった為替ディーラー・今井雅人のルーツ。ブローカーの裏に見えた超有名投資家がスゴかった!

 今でこそ「元・国会議員」と紹介されることの多い今井雅人さんだが、もともとは大手邦銀の為替ディーラーだ。

 「銀行に入ったのがプラザ合意のあった1985年。ディーリングルームへ移動したのは、その2年後です。東京市場で2年間、短期金利を担当し、シカゴへ赴任しました」

元国会議員と紹介されることの多い今井さんだが、もともとは大手邦銀の為替ディーラー。東京市場で2年間いた後は、シカゴへ赴任。これが為替ディーラーとしての今井さんの根幹を作ることになる

元国会議員と紹介されることの多い今井さん。でも、もともと大手邦銀の為替ディーラーだった。東京市場で2年間いた後は、シカゴへ赴任することになるが、ここでの経験が今もトレードに役立っているという

 為替(金融)の本場といえば、ニューヨークのウォールストリートを想像するかもしれないが、投機筋が集まるのは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のIMM(国際通貨先物市場)だ。

 「銀行のオフィスが入る大きなビルの中にIMMもありました。IMMは3層の円状に分かれていて、中心に近いところにいるのが自己資金を運用する『ローカルズ』。その外側に顧客の注文を取り次ぐブローカーがいました。

 どのブローカーの裏に誰がいるのか、だんだんとわかってくる。リチャード・デニスやポール・チューダー・ジョーンズを担当するブローカーもいましたね

 リチャード・デニスは自身が優れたトレーダーであるだけでなく、「タートルズ」と呼ばれた門下生たちをも成功させたことで名を馳せた超有名投資家。ポール・チューダー・ジョーンズも大富豪のヘッジファンドマネジャーとして名高い人物だ。

ザイFX!FXプレミアム配信with今井雅人

シカゴでは為替取引の「場」があり、「売りが売りを呼ぶ、買いが買いを呼ぶ」状況が眼前に広がっていた

 「為替は相対取引が基本で、東証やナスダックのような『場』がありません。誰が買っているか、誰が売っているかわからないのですが、シカゴには例外的に場があり、『為替市場のミニチュア』となっていました

 誰かが買うと我先にと皆が一斉に買い始めたり、反対に1人の売りに追随して大勢が売っていったり、よく言われる『売りが売りを呼ぶ、買いが買いを呼ぶ』状況が眼前に広がっていたという。

 「流れを作っていく人もいれば、流れに逆らってカウンターで入る人もいた。シカゴを離れてから為替の市場をこの目で見ることはできなくても、値動きから場を想像できるようになりました

今井さんは、シカゴを離れて為替市場を目で見ることができなくなっても値動きから場を想像できるようになったという

今井さんは、シカゴを離れて為替市場を目で見ることができなくなっても値動きから場を想像できるようになったという

 冒頭で紹介した米ドル/円のトレードもまさに「買いが買いを呼ぶ」相場だったが、今井さんが高値を買っていけたのはシカゴの場が浮かんでいたのだろう。

米ドル/円 日足(再掲載)
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 「シカゴから戻り、担当したのが円のチーフディーラー。シカゴではデイトレードがメインでしたが、お客さんとなる企業の大きな注文をさばかないといけないので、オーバーナイト(日をまたいでポジションを持つこと)でも持つようになり、さらにディーリングルーム全体を見るようになると会議も増えて、ポジションを持つ期間はさらに長くなりました

小さくてもいいからトレンドを探すことがすべて。今井流スイングトレードの極意とは?

 年齢と経験を重ねるにつれて、今井さんのトレードの時間軸は長くなっていった。為替情報会社の経営者から国会議員を経た今は、どんなトレードを行なっているのだろうか。

 「銀行時代からずっとそうなんですが、利益があがるのはトレンドが出ていて、それに乗れているとき。小さくてもいいからトレンドを探すことがすべて。

 スキャルピングならともかく、スイングトレードではトレンドを取れない人は利益を出せません」

 この考え方、働きながらFXに取り組む人向けでもある。

 「トレンドが出ているかどうかは、1日に2、3回でもチャートを見られればわかる。

 1日12時間チャートを見なくてもわかることなので、忙しい人に向いているやり方でもあります」

トレンドが出ているかどうかは、1日に2~3回チャート見られればわかると話す今井さん。ずっとチャートを見ていられない忙しい人に向いているやり方だという

トレンドが出ているかどうかは、1日に2~3回チャート見られればわかると話す今井さん。ずっとチャートを見ていられない忙しい人に向いているやり方だという

ファンダメンタルズ分析?チャート分析?為替トレンドはどのように探せばいいのか?

 では、トレンドを探すにはどうしたらいいのか。

 「よくファンダメンタルズ分析か、チャート分析かと二者択一で考える人がいますが、『どちらかだけ』というのはありえない。

 両方を見て、『トレンドができる材料があるし、チャートでもトレンドができている』というものを探します」

 以前、公開した記事(詳しくは【参考記事】をご覧ください)でも紹介したように、今井さんは昨年(2021年)後半からずっと、米ドル買いの戦略で首尾一貫していた。

【参考記事】
週1~2回エントリーで約69万円の利益!?トレード実績大公開!あのFXメルマガのスイングトレードで安定的に稼ぐ手法を検証(2022年3月7日公開)

今井さんいわく、為替のトレンドを探すには、ファンダメンタルズ分析、チャート分析どちらかだけではなく、両方を見て探す必要があるそうだ

今井さんいわく、為替のトレンドを探すには、ファンダメンタルズ分析、チャート分析どちらかだけではなく、両方を見て探す必要があるそうだ

 「米利上げによって日米金利差が拡大していくことが予想できました。日米金利差が拡大すれば米ドル/円は上がりやすくなります」

 これがトレンドを生み出す材料だ。とはいえ米利上げとともに、あるいはそれ以上に大きなテーマとなっていたのはロシアのウクライナ侵攻だ。「リスクオフの円高」が進む可能性も十分に考えられた。

ザイFX!FXプレミアム配信with今井雅人

チャートから「意外なまでの底堅さ」を確認。何かのきっかけで上がる可能性のほうが高いと考えた

 「かといって、(米ドル/円が)いつも上がるわけではないし、無尽蔵に上がるわけでもない。それを確認するのはチャートです。

材料があるし、チャートを見ても上向いている、というタイミングを待っていました。それが来たのが今年(2022年)3月だったんです

 チャートがくれたヒントは「意外なまでの底堅さ」だった。

 「ウクライナ情勢が緊迫し、米ドル/円は5円、10円と下がってもおかしくない状況でした。

 みんなが売っているはずなのに、米ドル/円は底堅く114円すら割れない。そうであれば何かのきっかけで上がる可能性のほうが高いと考えられました」

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足

(出所:TradingView

 「何かのきっかけ」となったのは、「大学ファンド」だった。

ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年3月14日(月)15:09の配信メール

先週あたりから、大学ファンドが話題になっています。これは、政府が日本の大学研究などのレベルアップを図るために、10兆円のファンドを立ち上げ、その運用益を拠出するという仕組みです。(中略)運用は今月から始まっており、そこから既にドル円の買いが出ているのでは?との観測が出ています。時期はともかく、円売りは確実に出てきますので、当然円安要因になります。

2014年の黒田バズーカによる米ドル/円上昇トレンドで、今井さんはFXで5000万円稼いでいた!

 日本の金融緩和と円安、巨額ファンドによる円売り――。この状況は今井さんにある状況を思い起こさせた。

 「黒田バズーカが円安を呼び、さらにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がポートフォリオの組み替えで外債を購入して後押ししたのが2014年でした。200兆円規模のGPIFに比べれば、大学ファンドはミニチュア版ですが状況としては非常に似ていました」

米ドル/円 15分足
米ドル/円 15分足

(出所:「衆議院議員・今井雅人氏に聞いてきた(1)FXで5000万円超、どうやって稼いだの!?」より転載)

 黒田日銀総裁が黒田バズーカ2(量的金融緩和第2弾)を発表したのは2014年。この年、米ドル/円は103円から121円まで大きな上昇トレンドを描いた。

 トレンドハンターの今井さんが、このトレンドを逃すはずもない。議員活動のかたわらFXで5000万円超を稼ぎ、大きな話題になった。

【参考記事】
衆議院議員・今井雅人氏に聞いてきた(1)FXで5000万円超、どうやって稼いだの!?(2015年7月17日公開)

 「2014年や今回のようにわかりやすく10円動くようなトレンドは数年に1度ですが、もう少し小さな3円から5円程度のトレンドは年に数回あります。そうしたチャンスを逃さず、メルマガで配信していけたらと思っています」

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

今井さんはスマホトレードがメインだから、忙しい人でもマネしやすい!

 トレンドを探してスイングトレードを行なっていく今井さんのトレード、その様子はメルマガで公開されている。

 仕事をしながら、家事をしながらスマートフォンメインでのんびりFXに取り組む人には今井さんのメルマガが参考になるはずだ。

 「じつは私もパソコンを開くことは少なく、仕事の合間にスマホでチャートを開き分析することが多いんです。スイングトレードならそれで十分なんです

 つまり今井さんのメルマガを参考にしてトレードするなら、こちらもスマホがあれば十分だということ。手軽にマネできそうだ。

今井さんのトレンドを探しながらのスイングトレードはスマホで十分だそうだ。実際、今井さんもパソコンでトレードすることは少なく、もっぱら仕事の合間にスマホでということが多いという

今井さんのトレンドを探しながらのスイングトレードはスマホで十分だそうだ。実際、今井さんもパソコンでトレードすることは少なく、もっぱら仕事の合間にスマホでということが多いという。写真は今井さんが実際に使っているスマートフォンとチャート画面

 メルマガ「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」には、10日間の無料購読期間があるから、まずは登録して自身のトレードに合うかどうかを判断してみてもいい。

 為替相場が大きく動いている今だからこそ、今井さんのメルマガを購読してみる価値は大きい!

(つづく)

(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/和田佳久 編集担当/ザイ投資戦略メルマガ)

 


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