激しいクロス円の売りが出た後、昨日はものすごい勢いでの反発となった。円売りの原因はどうやら邦銀がマイナス金利を適用されたということだ。それで金融緩和の姿勢を再認識させられることになり、今のインフレ状況下でもマイナス金利政策を続けているのかという驚きもあったのかもしれない。
ユーロ円は前日に2円ほども落ち込んだのだが、その下げ分をほとんど戻してしまった。ドル円も朝型には132円台に突っ込んでいたのに、134円台まで値を戻してきている。
しかし日銀の当座預金というのは、必ずいくらかお金を残しておかないといけない性質のものである。マイナスのままで一日を終えることはできない。それをきちんとコントロールできるはずだから銀行としての免許も下りているのである。
だから本質的には毎日、全銀行がマイナス金利のペナルティを支払わされるべきものなのであるが、それがこんなにニュースになってしまうというのは、そもそもマイナス金利の適用もかなり恣意的なものであったのかという疑問がわいてくる。
ともかくも円安基調が強まった。ドル円もユーロ円も基本的には押し目買いでよいのだろう。ユーロドルがつまらないレベルでスタックしているのだから、市場の関心はどうしても動きやすいドル円に向かってしまう。これは海外勢も同様である。夏枯れで動きが鈍いところへもってきて、やることがないと嘆いているプレーヤーに取っては手を出したくなるだろう。
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