アメリカの休み明けのマーケットは、円安が進んだ。そもそも週明けの為替相場ではドル円が140円台でかえってきたものだから、ドル円の買い意欲は強いままの状態であったのだ。金融当局のスタンスも明確になっているので、そちら方面からもバックアップ材料となって、円売り安心感はとても強まっていたのも事実だ。
アジア時間にオーストラリアが50ベーシスの利上げをしたのは予想通りであったが、東京クローズ間際にはドル円は141円台に到達。欧州時間ではドイツ国債の利回り上昇が顕著となって、激しいユーロ買い。それがユーロ円を引っ張り上げる形となって、ドル円は142円台にもタッチすることとなった。
ニューヨーク時間ではドルの腰は強いまま。景況指数が予想を上回ったのもあって、ドル金利が上昇に向かう中、ドル円は143円に到達した。ここまで大幅高してきたドル円だったが、途中で達成感のようなものはまったく感じられなかった。まだまだ買っていけるという感覚の方が強い。
ドル円とユーロ円にばかり目が行っているが、ユーロドルもしっかりと新安値をつけている。しかしドル円に比べると、やはりダイナミックさに欠けるものがあった。まかりなりにも今週、利上げをするのだから、足りない上げ幅だと思ってはいても、積極的には売り込んで行けないのだろう。私もユーロドルのショートで参戦はしていたが、芳しい成果は上げられていない。素直にドル円のロング攻めが良かったと後悔しているくらいだ。
ここで気にとめて置かないといけないのは、ポンドドルの動向だろう。コロナ感染拡大の直後につけた歴史的な安値である1.1411がもう見えてきた。首相の交代もあって、場合によっては政権運営がうまくいかないリスクもある。テクニカル的にはユーロポンドの方が重要なのだが、ドル金利のこともあるし、ケーブルにも要警戒だ。
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