昨日はドイツ、イギリス、アメリカの景況指数が出た。ドイツ、イギリスの景況感はマチマチで方向感は出ず。しかしアメリカの景況感は製造業もサービス業もともに良かった。これによってドル金利は上昇し、ドル相場も上昇した。
そもそもそれまではドル相場はアジア時間から軟調であった。アジア時間だけで1円ほどのドル安となっている。それが欧州の景況感の発表とともに底打ちとなり、アメリカの景況感で131円台までジャンプしたという格好だ。
私もアジア時間ではドル円をショートに振っていたのだが、129円台が底になるとは考えていなかったので買い戻しはかなり遅れることとなった。とても131円台を見るだろうなどというビューまったく持っていなかった。ドル円はその後すぐに129円台まで反落。なんのこっちゃという感じである。
日本では通常国会が始まったが、目玉政策が異次元の少子化政策であるという。少子化対策を最優先に掲げることによって、軍事費の増強など他の案件で支持離れが起きるのを避けようとしているのは見え見えだ。防衛予算の方はさっそくに財源の目途が付いたのに対し、子供予算のほうは恒久財源が検討されてもいない。これで最優先と言えるのか。
「よく聞く」政治もよいが、言葉が軽くなり過ぎはしないか。「異次元の」というからには大増税でもするのかといえばそうでもなさそうだし、子ども手当を1人月額5万円増やすのかと言うとそうでもない。「異次元の」とか「100年に一度の」というマスコミ向けの演出のためのフレーズが軽く使われすぎてる感じだ。
岸田政権は2月にも新しい日銀総裁を指名すると言っている。そこにも「新しい資本主義」を匂わせるような人材を充てられるかどうか。場合によってはドル円相場が荒れることになる。
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