昨日のパウエル発言は、おおむね従来の見解の通りであった。先週にFOMCが行われて、その直後に1時間もの記者会見をやったのだから、そんなに早々と金融政策の見通しが変わるわけがない。労働市場はタイトだとし、金融引き締めが労働に悪影響を及ぼしていないとした。年内のインフレ見通しも楽観的であったことから、市場は安心感を得たようだ。
パウエル議長がしゃべっている間に相場はかなりボラタイルな動きを示した。米国株はスピーチ前に大きく上昇。すぐに反落したが、ニューヨーククローズに向けては買いが先行した。為替相場ではユーロイドルがドル高方向にバイアスがかかっていたが、基本的には値幅は小さかった。ドル円は130円台のミドルまで急落した後、やや値を戻している。
私はドル円をショートに振ってパウエル発言に臨んだ。確かにドル円の下げは大きく取れたのだが、その後にロング転したのが良くなかった。儲けの半分を飛ばしてしまった。相場なのだから、ここで止まると予断を持って臨んではいけないのに、調子に乗ってスケベロングにしてしまった。あまりにもあっさりとストップロスがダンになってしまった。
今晩はイベントが少ない。したがってマーケットは短期的な需給で振らされることになる。ドル円は131円ちょうどを挟んでの展開になろう。3年債の入札が不調だったこともあり、昨日はドル金利が上がっているし、本日も入札は続く。ユーロドルの上がる瞬間は捉えたいものだ。
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