昨日のアジア市場では1.32台から1.33台まで上伸してきていたユーロドルだったが、欧州市場に入ると、緩んできた。ギリシャでは失業率の悪化が伝えられたせいだろうか…。ただ今さらギリシャの話題だけでは、さほどのインパクトはない。前日まで私がユーロドルのショートを持ち続けていた時には、1.31台後半まで下落すると、またフラフラと1.32台まで戻すという動きを続けていて、なかなか苦しい記憶が過る。気持ちとしては、いつものように勢い込んでユーロドルをショートに振りたいところなのだが、どうもよっしゃ!という気にもなれない。
その後も、米国オープン前までに何度も1.31台後半を触りにはいくが、1.32台に戻してくる。ここは1.31台後半から1.33台前半までのレンジ取引と割り切ってみることにした。今週の安値近辺となる1.3180にユーロドルの買い注文を置き、イフダンでロスカット30ポイント下に置いてみた。利食いも60ポイント程度のつもりであった。レンジを想定するとはいえ、5分足のチャートで見ても、着実に戻りの上値は切り下がっているようにも見えるからだ。だいいち、私としては基本的にユーロには、まったくベアスタンスでいるのだ。
日本時間の0時過ぎアイルランドの支援受け入れの前提となる予算案も野党などは反対という報道が出てきたようだ。あっという間にユーロドルをロングポジションができた。さらにイタリアについての格下げもウワサも出ていたらしく、ユーロドルは1.3160近辺まで下がってきた。なんだか心臓に悪いので、ロスカットが来れば止むなしとして、30年債の入札まで相場は見ないことに。一応、OCOオーダーで60ポイント上にも利食いもセットしておいた。
日本時間のAM02時台後半に起きてみると、ロスカットまでは来ていなくて、私が見ていたあたりが下値だった。そこまででは20ポイントほど今週の安値を更新しただけで、ユーロドルは1.32台に乗せてきていた。ともかく今はアメリカの債券価格が下落傾向となり、ドル金利の上昇がドルの底堅さにつながっている。これに影響を与える米国債の入札もかなり注目されることになるため、結果が出るまでは待ってみることにした。
見ているうちに、するっと利食いの注文もダンになった。30年債の入札は、かなり好調だったようだ。ああ、救われた。しかし高値も1.3250近辺までだった。積極的にユーロ買いをするには、材料不足でもあるのだろう。
今晩はアメリカの貿易収支、ミシガン大学などのイベントがあるが、よほどマイナスな結果でもない限り、影響はなさそうだ。さらに明日は中国のインフレ指標、鉱工業生産や小売売上高も出るが、すでに良いらしいというようなウワサも本日出ていて、中国の利上げ観測も続いている。実際に利上げしても、あまりインパクトはないかもしれない。
ドル円は84台前半より上は重たい感じで、最近のドルの上昇局面でも何回も止められている。この辺りをバックにして83円台後半は売り込む作戦を考えているのだが、あまり相場に動きはなさなうな気もするので、こだわらず、さらに深追いもしないつもりだ。今はアメリカの債券価格の動きがかなり重要なので、リアルタイムの値動きでなくても、チェックだけでもしておくべきだろう。
日本時間 18時50分
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