昨日はユーロでバタバタとやった日となった。そもそも私はかれこれ1.40台からユーロドルをショートに構えてはクローズしてを繰り返している。徐々に押し目というか、ディップが切り上がってきているのだから、なかなか苦しい思いもし続けている。
要人発言や経済指標などで一時的に下げる時があっても、それが唯一の利食い場になるだけであって、すぐにユーロ高の方向に向いていってしまう。今週はドル円にも下げプレッシャーがかかってきているので、ドルの値動きとしてはユーロドルを買いやすくなってきているのも事実だ。
昨日も1.44台でつくったショートを抱えて迎えた。アジア時間では主に1.43台の中盤でであった。ユーロドルは朝には止めて、内閣不信任案が通るかもしれないという日本の話題もあったので、ユーロ円に手を出していた。上がってきたらまた売る気満々でいたのだが、欧州時間になってくるとただひたすらのユーロ買いが入ってきた。
ドル円も安値攻めをしているので、純然たるドル売りというわけだ。あとは週初から続いているユーロの買い戻しの流れがトレンドフォローのフローを呼び込んでいるので、ユーロショートにはたいへんきつい。上がって最中に売り向かうことなどできず、様子を見ることにした。
米国市場ではファンダメンタルズ的に悪いことが重なった。失業保険が悪かったのが第一、そしてムーディーズが米銀3行を格下げ方向で見直すと発表したことが二つ目だ。マイナーな指標である製造業受注も悪くて、為替相場ではドル売り一色だったものが、リスク回避ということでクロス円の下落相場へと向かっていった。
1.44台の後半まで進んでいたユーロドルの上昇だったが、私はユーロ円の下げを期待してユーロドルを再びショートにしてみた。ユーロ円が下がると思うならば、そのままユーロ円を売りこめばいいではないかというようにも思える。
しかしいかんせん、ドル円がやはり80.60前後で止められている。ドル円はこれで5回くらい、同じ止められていることになるので、ここからさらにドル円の下げを期待するのは無理ではないかと考えて、ドル円を外し、ユーロドルで挑んだのだ。
ニューヨーク時間のランチタイム前には、ユーロドルが1.44台の前半まで急落する局面があった。自分はユーロドルをショートで攻めている割には、現状の相場つきではユーロドルの押し目も浅いだろうと感じている。利食得るときに利食いしておくのが得策だ。再び1.45台に目指すようになったら、またそこで売ればよいだけだ。そう考えて1.4410で買い戻した。結果的にはこのステージが唯一の押し目となった。
今夜は雇用統計だ。就業者数は18万から20万人くらいまでの増加が見込まれているが、先日のADP指数を考慮するまでもなく、最近のアメリカの経済指標は悪いものが連発している。よってあまり良い数字は期待できないという環境が整いつつある。
つまり結果が悪くても、それには相場が反応しづらいだろうということである。為替相場でも同じことになりそうだ。悪くてもドル売りにはなりづらいかもしれない。かなり悪くないと驚かないからだ。就業者数が10万人を割り込んでこないと本格的な株安やドル売りにはならないだろう。そう考えると指標発表前にユーロドルのショートを仕込んでおくのが、戦術的に正しそうな気もする。
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