昨日は経済イベントがほとんどなかった。マーケットの関心は、雇用統計を受けて週明けもリスク回避の流れが続くのかどうか、ポジション調整も含めたテクニカルな動きがどうなっていくのかに集まっていた。
米国株は雇用統計の悪さを引きずって、また続落となるのか。またドル安は進行してしまうのか。ドル円は80円割れをいう大きな目標があるし、ユーロドルは先週の噴き上げが継続するかどうかである。
ドル円はやはり80円ちょうどが底堅かった。サイコロジカルなポイントとしてワークしているようだ。しかしドル円の下値ではビッドがあついことや、売りのストップ注文は79円台のミドルまでは本格的にないことは、初めからわかっていた。
それを反映してか、ユーロドルのほうもドル安に歯止めがかかった。欧州時間にはユーロドルは1.4650あたりでキャップされた格好となり、ニューヨーク勢はユーロ売りで参入した。米国株は相変わらず思い足取り。それゆえにリスク回避の動きも出て、クロス円の動きは軟調な地合いとなった。
ニューヨーク市場の午後からはユーロドルは 1.45台に入ってきて、一段安。そのままで安値圏での終了となった。欧州市場でドイツ高官がギリシャの追加支援はまだ定まっていないと話したようだが、ユンカー議長が「ユーロは過大評価されている」と発言したようだった。
昨日の夜はトレードをしなかったが、今日の朝の為替相場を見るとユーロドルが安い。さっそくユーロドルを売り込もうかと触手がわいた。しかし徐々に値が切り上がってくるので、売ろうにも売れない。
そのうち東京時間のランチタイム以降にはユーロドルは1.46台に乗せてきて、完全に売る気は消失してしまった。夕方まで値動きをウオッチすることにした。
本日も経済イベントが少ない。短期的な需給に左右されることになりそうだ。欧州時間に入ってグローベックスでの米国株は大きくショートカバーしているので、リスクテークの方向に動くことがありうる。
クロス円の上昇となるならば、80円ちょうどをそこにして推移しているドル円が81円台まで戻ってしまいそうな気がする。ドル円の80円台のミドルアッパーにまで行ったら、少しはロングにしてみたいと思う。
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