昨日はFMOCに対する注目が、異様に高まった。週明けの株式相場が大きく崩れたからである。政策金利は動かせないにしても、状況が状況だけに、せっかく終了した金融緩和を再び始めるのではないかとの観測も出てきていた。
期待が高まっているだけに、何もしなかった場合の反動も恐ろしいはずだ。だがそうはいっても、QE3は批判も多いので政治的にはすぐに出来ないだろう。だとするとどのような手段でマーケットに訴えようとするのだろうか。
昨日はアジア時間に資本市場でパニックが起こったので、欧州時間はなんだかおとなしく見えた。ニューヨークオープンの頃にはドル円は安いままで77円台の前半。ユーロドルは1.42台のミドル。やはりニューヨーク勢もFOMCの結果を見たいということで、為替相場は様子見の体制となった。ドル円は介入の恐れもあるので、それほども動いていないが、スイスフランのほうはひどい。
つい先日、ドルスイスが0.80割れして、“ひえぇぇー”と言う感じで、しばらく静観しているように見えたスイス当局が対策を打ってきたのだが、なんと!0.74台も下回ってきた。今年の年初80円台だった(そもそも今世紀初頭のスイス円は60円台だった)のに、100円を大きく上回ってきている。円高だといっているが、スイスフランの高さは恐ろしいものがある。
私は早起きしてFOMCに没頭した。寝る前と為替相場のレベルはほとんど変わっていなかった。時間がやって来ると、為替相場が動きだした。ドル円は76円台に突っ込みだして、ユーロドルも1.43台へ。やはり何か金融緩和に近いことを発言したのかも。米国株は激しく上下に振れている。
でもどちらかというと、株は下がってきているみたいだ。ユーロ円でも売ってみるかと思ったが、ユーロ円も110円ちょうどをはさんで激しく動くだけで方向感が出て来ない。ちょっと為替レートから目を離して、どのような声明文だったのかを調べることにした。
いまの超低金利を2013年まで継続すると発表したらしい。だんだんと日本の金融政策と同じようになってきたなぁ。しかもこんなに先日付で政策の手足を縛ってしまうなんて。また景気判断のほうは予想通りに切り下げられた。しかし肝心のQE3についてはまったくの言及がなし。金融緩和について語られていないので、それを嫌気して米国株などは下げ出しているのだろう。
ドル安になると思い、私はドル円をショートにした。@77.09だったので、いかにも遅い。ロスカット注文はFOMC以後の戻し高値のちょっと外側ということで@77.30で置いた。ストップが近いのでやられてもダメージは少ないが、こんなところからショートにしていって果たしてどうなるものやら。
結局、朝に77円台に戻ったが、ストップ注文はセーフ!その後、76円台に突入し、安値攻めをしている。とりあえずはこのまま下がったら歴史的安値である76.25の手前でいったんはやめるつもりだ。抜けたらまた考えよう。
今晩も経済指標はない。マーケットが不安定なので、注目すべきは米国株の動向となろう。昨日は自律反発で大きく戻したが、次に下げ始めたらまた大きなディップを作るのではないか。そのときのドルの全面安を想定している。
日本時間 18時20分
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