昨日はドル円を77円台でショートにした後は、76円台の中盤で利食いをしたいと考えての欧州時間入りとなった。そもそもドル円があんまり激しく動くとは思っていない。上がっても昼間につけた高値である77.20あたりがマックスだろう。下がっても76.50を下回るには材料に乏しい。
翌日に雇用統計をひかえているので、マーケットはますます様子見姿勢を強めてくるかもしれない。ここはおとなしく77.25で買い戻しのストップ注文を置いて、利食いのチャンスを狙うしかないという感じになった。
今週は世界的にも株価は安値攻めから高値追いに変化した週であった。そこで株高が続くと、為替市場では円売りやスイス売りの様相が強まる。昨日も経済指標の良い方向のものには、市場は大きく反応した。失業保険では反応が限定的だったマーケットであるが、センチメント指数であるISM製造業が発表されると、景況感の改善を目にして米国株は急上昇。
そしてドル買いも盛んになった。ドル円は77円台に戻してきたが、やはり77.20どころは越えられず。最近、手詰まり感のあったユーロドルが大きく落ち込んで、久しぶりに1.42台の前半を見た。
ドル円は動かないがユーロドルが下がってきたので、必然的にユーロも重くなる。ユーロ円は109円台に定着しそうな気配も見せるが、109.50が短期的なサポートを形成しているようで、なかなか下抜けしなかった。それがドル円の下げの鈍さにも通じている。
私はポジションをまた作り直せばいいやと思って、76.88で買い戻した。翌日に向かって英気を養うため早々に寝た。しかし後から見ると、ニューヨーク市場の午後はかなり悲観的な話しがいっぱい出てきて、米国株も反落。
昨日の米国マーケットは、ちょっとムードが悪く終わったようである。まずはホワイトハウスがアメリカの成長率見通しを大幅に下げたことだ。さらにムーディーズが、ギリシャの資金繰りは早晩いきづまるであろうと評していた。
さて今晩は雇用統計である。就業者数の予想では7万から8万人前後の増加となっている。しかし昨日、ゴールドマンサックスが雇用者数の伸びを下方修正したことは無視できない事実である。またマーケットはその方向で織り込んできている。かなり悪いのではないかとの思惑もすでに台頭してきている証拠に、昨日のニューヨーク時間の午後では米国株が下げっぱなしの展開となった。
そう考えると、結果としてはペイロール(就業者数)がマイナスにでもならない限り、プラスの3万人などと出ても、驚くには当たらないということになって、マーケットにとっては悪材料とはならないかもしれない。むしろその程度でおさまったかということで、好感されるかもしれない。
なにぶんにも来週の8日にはオバマ大統領の経済対策がひかえているのだ。つまりドル円やユーロ円の突っ込み売りはしないでおいたほうが良さそうだ。雇用の数字が多少悪くても、押し目を拾うような感じで臨みたいと考えている。ドル円であれば、とりあえずは76.50以下は買いたいという感じだろうか。
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