昨日はアメリカの市場が休みだったので、ゆっくり休めるものだと思っていた。しかしマーケットは風雲急を告げ、欧州の信用不安が再燃してきた!先週末の雇用統計の悪さをうけて、週明けのマーケットはすでに株安傾向がはっきりしていた。アメリカが休みだといってもグローベックスなどでは先物取引が動いている。
金曜日に大きく下がって安値引けしたと思っていた米国株だったが、なおも安値を更新しながらの安値追いの展開となった。とてもリスクテークでポジションを張ろうとは思えない状況だ。ドル円はどうせ動かないだろうから、下がりやすいものといったらユーロ円か。そうなるとつまるところ、ユーロドルが100ポイントとか落ちることになるのだろう。
ちょっと相場はお休みと思っていた私だったが、ちょっとだけユーロドルを売ってみる(@1.4144)にした。気持ちはクロス円の下落にあるが、ドル円が下がらない状況ではしょうがない。
週末にギリシャを訪れたIMFの管理官が、財政削減がまったく進んでいないのを憤ったらしい。ロンドン市場オープンとともにユーロ売りの圧力が猛烈に高まった。ユーロドルは1.41台の前半まで押し込まれたが、そこは最近のレンジの下限である。テクニカル的に拾おうというプレーヤーも多く、一撃では下がらなかった。
その一方でギリシャの2年債の利回りは50%を越えてきたようで、それの意味するところは、ギリシャは2年を越えてファンディングできないということに等しい。そのうちイタリアが格下げされるという観測も飛び出してきたり、ドイツ銀行のチーフまで悲観的なトークをするなどして、欧州株は下げ幅を拡大。それにともなうユーロ売りが出て、ユーロドルの頭はますます重くなってきた。アメリカ勢が不在のまま、リスク回避だけが進んでいく。
今日になってもマーケットの流れは変わらず。グローベックスでの米国株は朝からいっそうの安値攻めを開始している。ユーロドルは1.40台のミドルで推移。ユーロ円も108円割れを目指しての動きとなっている。今回は材料が材料だけに、ファンダメンタルズ面からの効果を無視することができないようだ。
いつもであれば、そろそろレンジの下限ということでロング転すべきアクションを要するレベルではあるのだが、次の下攻めの機会では下抜けの可能性も出てきた。ここは慎重にユーロショートを堅持しつつ、欧州時間での値動きを見守ることにした。
ユーロドルが1.4150を越えてきたら問答無用にカットするつもりだった。しかし夕方になって欧州株が切り返してきた。勢いはユーロドルの買い戻しにも波及しそう。私はいったんはユーロショートを1.4077でやめた。
その後、株価の切り替えしといくつかの欧州発のニュースに後押してされるように、ドル円もユーロドルも大きく切り替えし、ドル円などは77円台ミドルまで駆け上がった。昨晩の欧州の動きを、米国市場ははじまった時にどう消化しているのか、ドル円のショートにもちょっと心惹かれるし、場合によってはまたユーロドルを売り直すつもりでいる。
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