昨日はユーロの下落の第2ラウンドだった。その前日に私がユーロドルのショートポジションを買い戻した1.29台の前半はすでに重くなっており、あまりの戻らなさから、かえって売り場になってしまった感がある。欧州市場ではユーロドルは1.2930あたりで始まったが、とても上がっていきそうにも見えない。年初から1.30台の後半まで上値トライしていた分だけ、無用なロングポジションもたまっており、その逃げのオファーでまるで相場が重くなっている。
私もやはりユーロの売りで攻めたいと感じながらも、19時あたりのフランス国債の入札が気にかかる。それに対しては楽観的なビューが拡がっていたからだ。安全策を取るとなると、19時以降の値動きを確認してからユーロショートを作りたい。しかしその時間を待たずにユーロドルはズルズルと落ち出した。ユーロポンドの下攻めが始まったようだ。0.8330あたりを下にブレークしてからはユーロポンドは一向にさえない。
ちょっと下向きに走り出すと、フレッシュゾーンの投げ売りのストップが誘発する格好だ。ユーロドルもそうしたユーロクロスの売りに押される形で1.28台に再突入となった。私は戻りでも売れず、かといって昨日の安値ブレークの1.2895なんかでも売れなかったので、完全に売りそびれた。あとはもう中途半端に売るよりも、トレンドフォローでついていくしかない。
しかしその後もユーロドルのスピードはのろいものの、着実に値を切り下げてきて、1.28台の前半まできてしまった。一日前は踏ん切りよく、どんどんポジションを作ることができたのに、何も持っていないとなかなか新たに手が出ないものである。こうなったらADP指数を見てからユーロの売り場を探そうと思った。
ADP雇用の数字が悪ければリスク回避が起こるだろうから、そのままユーロドルを突っ込んででも売っていく。逆に数字が良ければ、株価が持ち上がって、それに気をよくしてユーロドルも上がるだろうから、そこを待ち伏せて売るという作戦である。
でもADP雇用の結果などはニュース記事などは呼んでいるヒマがないので、私はグローベックスの株価動向を見て判断することにしている。価格はウソをつかないからだし、いちばんリアルタイムでの情報源だと思っているからだ。そこでADPでの反応はというと、株価の急上昇となって現れた。これは結果が良かったのだと見て為替相場をながめると、ユーロドルが下攻めしている。これではちょっと思い描いていたアクションとは違う~。
結局のところ、雇用者数が30万人以上の増加となって、純粋なドル買い相場になってしまったようである。もちろんユーロドルのロング勢の逃げのオファーがますます相場を重くしているのは確かだ。ユーロドルは日付けが変わるのを待たずに1.27台に突入。ユーロ円もいつしか98円台で定着。ニューヨーク勢がユーロ売りで参入したのも事実なのだろうが、私は入りそびれたので、早々に寝ることにした。
今日はアジア時間でもユーロドルの安値を更新した。そして今晩の雇用統計を迎えることとなった。昨日のADPが良すぎたので、市場全体の思惑としては相当に良いデータを期待している。就業者数も20万人の増加となっても驚きは少ないだろう。驚くのは25万人を越えてきてからというところか。また反対に悪い場合は相場の崩れは速そうだ。
なにぶんにも年明けで今週に入ってからの株価の上昇分がバッファーとして、まだたくさん残っている。昨夜からのリスクテークに準じたポジションの積み上がりも気になるところ。私としてはユーロドルのショートがいいと思う。雇用が良ければ良いで、そのままドル買いにもなるだろうし、反対に悪ければリスク回避がてきめんに出てきて、株安によるユーロ円の下落などがユーロドルの下げをリードしそうだからだ。
日本時間 18時00分
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