昨日の夕方に、ユーロドルがひょろひょろと上がりはじめた。1.33台を目指す動きである。まあ、いつもの時間帯でのユーロ買いなのだろうと思ったが、ニュースなどを調べていると、なんでもメルケル首相が中国の投資家にもユーロ圏にもっと投資をしてほしいとお願いしたとか。お金を出したからといって急速に財政の健全化は進まないが、当面の資金繰りには役立てることができる。その分、ショックも後送りになる。
これを材料視してユーロ買いをやっているのかと思って見ていたら、やはり19時を回ったあたりからはユーロの値動きが重くなってきた。1.33台に届かなかったのも痛いが、最近の傾向としてユーロが下がり出す時間帯が早くなった気がするのである。あれやあれやという間に、ユーロドルは1.32台の前半まで軟化。
どうもフィッチが欧州への投資に関してネガティブなコメントを出していたのも利いたようだ。私は翌日早朝から動かねばならなかったので早々にユーロショートは切り上げて就寝したのだが、ユーロドルはその後も下押しし、1.31代に突入してニューヨーククローズを迎えた。
今日は朝からムーディーズの格下げによって、ユーロが売られて始まった。昨日のニューヨーククローズまでのユーロドルの安値は1.3188だったので、それが下抜けしてきたので、入りどころもタイミングもひじょうにわかりやすい相場展開だった。私も1.3177とかを売ってみては、15ポイントほど下で買い戻すなど、局地戦に徹することができた。
そうやって遊びながら夕方を迎えるのかと思っていたら、昼間に日銀が金融緩和策を打ち出したというので、ドル円も動き出した。そもそも日銀の決定会合はあることは頭に入れていたが、マーケットには影響がないだろうと思っていた。資産買い入れ枠を10兆円ほど増額させるということらしいが、これは今までもやってきた古い手法のような感じもするし…。
しかし市場を見渡すと、日本株は今年の最高値を更新してきており、マーケットはやはり歓迎しているようだ。リスクテークということでリスクテークも進み、ドル円は78円台乗せの目前まではいあがった。私もドル円を買おうかと思ったが、やはり朝の格下げのことが気にかかり手が出なかった。
それにグローベックスでは米国株がほとんど上げていないで安値模索をしていることを考え合わせると、欧州市場においてどのように消化されるかを見極めたいところだ。
アジア時間につけたユーロドルの安値である1.3125あたりをクリアに下抜けしてくるならば、もう一度、信用不安の再燃ということでリスク回避の動きになるものと思われる。そのときはユーロ円でもショートに振っていかねばと思う。株価なども見ていると、欧州では格下げの話しがまだ効いているようだ。しかし欧州時間の序盤ではまた昨日と同じようにユーロ買いが出て来て1.3180近辺まで押し戻されている。
今晩は注目されるアメリカの小売売上高が出る。前回があまり良くなかったので、今回に期待がかかるところだが、予想されたプラス0.8%という数字は高過ぎるような気がするのが気がかりだ。私としては、円売りで攻めるよりも、円買いのポジションで攻めたいと思う。そのための入りどころを探らねば。
日本時間 18時30分
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