ドル円が80円台にしっかりと乗せてきてからの、値保ちが気になる状況で始まった金曜日の為替市場。早朝に出たアップルの決算が失望を誘ったことで、グローベックスでの米国株は急落を演じていたが、クロス円が落ちる風もなく、私としては売り態勢に入っていただけに拍子抜けである。
ユーロ円は104円台からは徐々に遠ざかってきてはいるものの、スピードが遅い。ドル円は東京クローズ間近になっても80円台のまま。ドル円の80円ちょうど割れで少し売ってみようかな。
日銀の政策期待で連日のように世界の流れに反抗して上がっていた日本株も、珍しく安値引けとなった。それとともに欧州時間入りで、ついにドル円も80円を割れてきた。私は79.98で売りこんだが、すぐに下がるという確信もないので、ロスカットは近めの80.10で置いておいた。
ユーロ円も同時に下げてきて、103円台の前半まで差し込んだが、そこで下げ渋っている。ドル円も79.85あたりまで下げるのがやっとで、80円台に戻す局面もあった。グローベックスでの米国株も安いまま。
したがってもうちょっと円相場としての反応が顕著かと思われたが、18時過ぎにはユーロドルが急落。1.28台に突っ込んだ。ユーロ円が102円台まで下がっているのに、ドル円は79.72まで。ユーロ円を売っておけばよかったと、ちょっぴり残念。
いよいよアメリカの第3四半期GDPの時間となる。予想はプラス1.8%だったが、それに向けてドル円が上がってきた。私は結果が悪いほうを期待していることになるわけだが、今回のGDPはそもそもあまり良いものが出るとは期待されていない。そうなると多少の悪さではリスク回避の方向には傾きにくいであろう。だから発表後にドル円が押すことがあれば、そこで買い戻してしまわねば。
出てきた米GDPの結果はプラス2.0%となって、予想を上回った。しかし中身を見ると、設備投資が減少していて、個人消費のポーションがやや増加している。それでも個人消費の分は予想を下回っている。なんとも評価しがたい。株価は上昇しているので、やはり良かったというべきなのだろうか・・・。
しかしドル円は80円台に戻していない。まあ、次の押しがどこまでかが重要だろう。欧州時間での79.72を下回れるかどうかである。私の頭の中では実質的に79.75と80.10でのOCO注文の状態になっているようなものだ。
米国株が始まると、それまでの下落はなかったように前日比で変わらずでスタート。これは強いリスクテークだと思って、ちょうど下がってきたところでドル円を79.77で買い戻した。しかしこの後、79.50あたりまで落ち込んだ。あまりにも前回のステージでの押し目を気にし過ぎてしまった(反省)。
週明けの相場は、ややリスクオフで始まった。ハリケーンがアメリカ東海岸を襲うということで、市場もやらないということだ。今晩は材料も少ないので、この自然災害のニュースだけが頼りとなろう。欧州市場も夏時間が終わり、ちょっと間延びする季節に入る。暗くなってからの勝負になると思うが、ドル円は先週末の押し目を下抜けできるかどうか、79.50をブレークできるかに注目したい。
日本時間 17時20分
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