昨日の海外市場では、あまり大きな動きはなかった。連休明けで疲れてもいたのだろうし、マーケットの材料も少なかった。ただ感謝祭中のセールスが良かったのではないかということでリスクテーク気味にはなっていたし、またギリシャ支援の問題が片付くのもそろそろだろうということで信用不安が薄らいできているのも事実であった。
ドル円は途中、82円台を割り込む局面もあったが、それはあくまでも衆院解散から続いている円売りのポジション調整の域を出ていない。依然として押し目買いの意欲の方が強いように見受けられた。私としても下向きに突っ込むようであれば、それに追随してドル円をショートに振っていこうと考えていたのだが、とうとう売るようなチャンスはなかった。
ユーロドルももっと期待ベースで上下に激しく動くかとも思われたのだが、終わってみれば30ポイントほどしか動いていない。週末のテレビでアメリカの歳出削減の関係者がいろいろ議論をしたらしく、要は年末までの合意は難しそうだという見解が示されたようだ。しかし特にドル売りに傾くわけでもなく、株や債券といった外部環境もとても静かな一日だった。
アメリカでの批評はともかく、最近の日本の相場コメントも完全に円安一色となっている。すでに「90円台も」などという意見も出て来ている。これは毎度のことで、ちょっと株価が上がり出すと、「すぐにでも一万円台を回復か」とか「年末には15000円も」などという調子の良い意見が飛び出してくるのとよく似ている。足元のトレンドの方向性は正しいものの、それがどこまで続くのかはたいへん疑わしい。
ここは冷静になって、将来、かならず来るであろう折り返しポイントを見極めないといけないところだ。安倍総裁が騒いでいるだけで、現実味に乏しいのは言うまでもない。相場つきとしては秋口の緩和期待の相場展開に似ている。話半分ほどにお付き合いするのが、ケガを避けるための方策でもあろう。
今日のアジア市場では午前中にEUの財務相会合で、なんとかギリシャ支援の方策がまとまりそうだということで、ユーロに買いが出た。支援策がまとまるのは時間の問題であるだけだったので、いずれ解決するのはわかっていた。そういうこともあり、市場の関心はただユーロドルの戻り高値がどこまでなのかに集中したが、1.30台に乗せたものの、滞空時間は短く、いかにも相場のほうが待ってましたといわんばかりの状態となった。
多くのプレーヤーがコストの高いユーロロングを持っている状況だ。もっと伸びれば、と願いながらも上がらない。私も1.3000近辺では何度も売ってみて、5ポイントとってはまた売ったりした。たしかに上がりはしなかったが、結果的にはユーロドルはトータルで20ポイントも動いていないので、とても材料で動いたとはいえないような貧弱な動きだった。あとは欧州勢がどのように反応してくるかにかかっている。
ドル円もひと騒動あって、午前中は軟調な動きだったドル円も、午後1時半ごろに出た安倍総裁の発言で、再び上昇に向かうこととなった。特にフレッシュなことは言ってがいないが、インフレ目標をもっと明確にしろということだったらしい。ドル円は81円台への突入は免れた格好となっており、ややショートカバー気味で82.30あたりをうろついている。しかしここから上サイドは先週までの買い過ぎた分の逃げのオファーが並んでいるので、現状では高いところを買っていきたくはない感じ。
今晩も昨日と同じで狭いレンジに固執することになるかもしれない。米国株は9月のQE3のときにつけた今年の最高値から、大統領選のあとに付けた押し目との、ちょうど半値近辺にいる。実に動きづらいレベルだ。ここからはどちらに向かうのかが、今年の残り1カ月の動きを決めそうなのだ。しかしそれが鮮明になるには今日は材料が少なすぎる。
日本時間17時00分
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