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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

レジスタンス意識されるドル円。
イベントづくしの今週まずはテクニカル重視

2012年12月10日(月)18:46公開 (2012年12月10日(月)18:46更新)
持田有紀子

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 ユーロドルは1.31台からの下落基調が続いている。先週の金曜日のアジア時間までは1.29台の中盤でなんとか値を保っていたのだが、いかんせん戻らない。すでに1.30台も遠のいてしまった感がある。当然、戻り売り圧力も強くなっていく。その欧州序盤でドイツ連銀が来年の成長見通しを下げたので、ユーロドルは1.2950を割り込んできた。私も1.29台の後半でユーロ売りをしようと思って待っていたのだが、無念だった。オファーを1.2950まで下げて待ったが来ない。

 そのうち東北地方で地震があったようで、東京のオフィスも揺れた。すぐに日経先物などが下げで反応。マーケットはリスクオフに向かい、ユーロはますます売られて1.29台の前半まで下げた。どうせ1.2950でオファーしていても売れないのならばと、1.2950をストップ注文の買い戻しに設定して、なんとか1.2932で売っていくことにした。後は雇用統計待ちである。それまでストップ注文がつかなければいいのだが。

 先日のADP指数のこともとあり、今回の雇用統計はどうせ悪いだろうというのが、市場のコンセンサスとなっていた。ハリケーンの影響も考えたら、相当に悪くても仕方のないところ。しかし結果は良くて、想像は裏切られた。就業者数は14万人台で、失業率も7.7%と改善していた。サプライズも重なって、市場全体がリスクテークへ。

 米国株はグローベックスで急反発し、為替相場はドルの全面高に進んだ。ドル円は11月下旬につけた82.70あたりまでアッという間に上がってしまい、11月下旬につけた82.83の戻し高値を狙う展開に。ユーロドルはあっさりと1.28台に突入し、その後はほとんど戻らない。しかし下がっても1.2880をちょっと下回ったところまでで、1.2890から1.2910までの狭いレンジに固まってしまった。

 10分足での短期チャートで見ると、1.2920あたりがトレンドラインの上限で、まだ下側にいる。そこで1.2920を越えてきたら損切ろうと思って、1.2906で売り増しした。その後には危ない局面もあったが、再び1.28台に沈むなど、やはり重そうだ。

 日付の変わる頃には10分のトレンドラインが1.2910あたりまで下りてきていたので、私のストップ注文は1.2910まで落として寝ることにした。しかし寝る間もなく、すぐにダンになってしまった。ミシガン大学の景況がとても悪くてドル売りを誘ったからなのだろう。またドルロングも相当に溜まっていたものとも思われる。

 結局、日本の地震でリスク回避となり、アメリカの雇用統計でリスクテークとなった。しかしその後はベイナー下院議長が財政の崖に関する協議が「進展してない」と繰り返したので強烈なドル売りを誘ったが、ニューヨーククローズに向けては再びドルが買い進まれて終了した。

 今週は経済指標やFOMC、欧州での会合など、イベントがたくさん詰まっている。海外市場に限らず、日本でも機械受注や日銀短観なども予定されている。12月なので多くのイベントが前倒しになっているからだ。来週はその分だけクリスマスということもあって材料は少ない。

 今週は月曜日を除いて忙しい相場展開となると考えられる。ましてやアメリカの財政協議の行方も、今週がヤマ場となろう。来週は半分休んでもいいので、今週は2倍ほども取引に励むべきところなのだろう。

 年末が近くなってきて値動きで重要なのは、まずはドル円である。良い雇用統計でもドル円の82.83できっちり抑えられた格好になっているので、そこがクリティカルなレジスタンスになっているのは明らか。そこがブレークできるかどうかで12月末にかけての動向が分かれてくる。そろそろリパトリとか言いだしそうな頃合いでもあるし…。

 リスクの面からは株価動向である。ドイツの株価は先週のラリーですでに今年の最高値ゾーンを抜けてきた。しかし米国株はまだちょっと5%ほど離れている。接近して行ってはいるのだが、いまのところ年初来の高値を越えられるかどうかはフィフティ・フィフティといったところ。

 これがもうちょっとリスクテークになってくれば、ドル円やユーロ円も一段高してもよさそうなのだが。まあ、それまではテクニカル重視ということで戻り売り&はみ出たらストップアウトというのをメインの作戦に据えなければならないだろう。


日本時間 18時30分

 


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