昨日のアジア時間と欧州序盤では、ややリスク回避のほうが先行した。週末にイタリアのモンティ首相が予算の通過直後に辞意を表明したからだ。それがどの程度まで週明けのユーロ相場に響くかと注目を集めたが、ユーロ売りはそれほども出なかったようである。
先週末のユーロドルは1.29台の前半で終了していたが、そこから売り込まれても1.28台に突入するのがやっとで、深押しはしなかった。そのかわりに激しく上がるということもなかったので、つまるところは安値圏での張り付き状態が長く続いたのである。
ユーロドルが15ポイントほどしか動かないのだから、私としても何とも手の出しようがない。欧州株が軟調にスタートしたのだが、それも時間の経過とともにロスを回復してきたし、グローベックスでの米国株は値幅がいたって小さい。ユーロ円が106円台の前半まで落ちて、そのレベルで止まっている感じだったが、ここから買っていくならばドル円の方が良さそうだと思うと、ユーロ円も買えない。
結局、私の選択肢はドル円の買い。ドル円を82.22で買ってみて、しばらく様子を見るしかない。まあ82円ちょうどを割れてきたら、すぐに投げるつもり。でも上がっても先週来の高値である82.83を越えてくるとは思わっていない。
よって82.50アッパーまで行けば、すぐに利食い態勢に入るだろう。昨日はニューヨークでイベントがないので、私も大きく動くものとは考えていないし、あまり体調もよくなかったので、早く寝ようと思い、80.00と82.60でOCOではさんで寝た。
朝はスッキリ快調に起きたものの、肝心のOCO注文はどっちも出来ていない。それほど動いていないということだ。アジア時間は仲値決めまで外貨を買い進まれる可能性が高いので、いったんは82.38で売って、次の入り口を探ることにした。アジア時間は小動きのまま。やはり海外市場で勝負するしかないか。
今晩もイベントはきわめて少ない。しかし欧州時間にスペイン国債の入札が予定されている。前回はちょっと不調だったことが、多少ユーロの足を引っ張った。昨日はイタリアの問題もあって、スペインの長期金利は若干、上昇に向かっており、状況は先週よりも厳しい。欧州午前のこのタイミングが今日のユーロの方向性を決定しそうだ。
あとは米国市場に入ってからの財政論議に注目すべき発言が出てくるのを待つだけであろう。しかし寝ないで情報を追いかけて待っていることはできないので、夜に動いたのを確認してから、朝になってポジションを追随方向に張っていっても間に合うのではないかという気もしている。
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