昨日はアジア時間の早朝からドル円の反発が続いた。早々に86円台を脱し、欧州序盤に至るまでには87円台の中盤まで値を戻した。しかしここ2日間の下げを見ただけに戻しにはまだ懐疑的だ。ドル円やユーロ円を買っていくプレーヤーも恐る恐るといったところだろう。それでも夕方に安倍首相が日銀への要望として、物価目標と金融緩和を繰り返したので、円売り圧力が増した。
私としては依然として伸びきったところをそっと売ってみて、5ポイントでも下がったら買い戻すということを繰り返している。あんまりこの局面で円売りでついていきたくないからだが、それでもあんまり刺さることもなく、利食いは出来ている。それほど最近の下げによってつかまってしまったポジションの逃げも多いということなのだろう。
昨日は経済指標などがなかったので、とっとと寝てしまった。そして目が覚めたのは夜中の3時頃。ドル円は88円台まで瞬間的に触ったようで、ドル円は87円台の後半。ユーロ円も115円台に戻したようで、その後は利食い売りに押されている感じだ。この分では朝になるとまた本邦勢によるドル円の追随買いを呼び込みそうな感じだ。
そこで私も87.82でドル円を買っておいた。相場が反転・下落に向かってもいいように、87.65で損切り&ショート転のストップ注文を置いておいた。ニューヨーク時間の午後では値動きに乏しく、私の久しぶりのドル円ロングも気持ちよくフェイバーになるということはなかった。
だが今朝になると8時過ぎから円売りが活発化。ドル円は再び88円台に乗せてきた。私は前日から持っているということもあり、88円台乗せを見ると満足して、88.04ですぐに利食ってしまったが、その後も堅調である。88.20を越えた後で、ちょっと目先が重くなってきたが、それでもなんとか88円台はキープしている。朝、88円台に乗せた後は昼間はずっと10ポイントレンジのままだった。
欧州時間が近づくともっとどちらかに動き出しそうだと思っていたが、ドル円は上値攻めを敢行するわけでもなし、かといって値崩れを起こすでもない。ちょっと手を出しづらい状態になってしまった。
今晩はECB(欧州中銀)やBOE(英中銀)の金利会合が予定されているが、そちら方面からのフレッシュな材料は期待薄であり、注目度が低い。それだけ欧州の信用不安にも目が遠ざかってきたということだろう。米国株はたぶんそれほども動かないだろう。そうなると今日も円相場の動きだけに関心が集まることになる。
11日には安倍首相が記者会見に臨むと言っているし、それに向かって円安がどこまで進むのか。今月の高値である88.41を越えられるのか。または反落となるのか。明日の朝がどのレベルで帰ってくるのかが想像もつかない状況だ。私としては88.20から88.40ゾーンは売りレベルだと考えて、敢えて逆張り。そして88.45でド転ロングにしていこうと思っているのだが…。
日本時間 17時15分
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