昨日はアメリカが休みだった。それでユーロドルのほうはほとんど動かなかったが、ドル円は翌日に日銀の会合を控えていることもあって、やや神経質な動きを強いられた。ここ最近の為替相場の動きはドル円の注目度が高まっている。参加者も多くなってきたせいか、ちょっとした材料にも振らされやすくなっている。
欧州序盤でドル円は安値攻めで始まった。これは早朝の値動きを反映したものであるのは明らかで、上値の90円台は失敗したことを後押ししている。投げ売りも出てくるだろうという見方である。そんなに円高方向に動くには参加者が少なすぎるとは思ったが、私も89.50以下で何度か売り参戦してみた。しかしすぐに戻ってくるので、5ポイント程の損切りを何度もさせられた。結局、欧州時間ではこのステージでの安値である89.34が、日中の安値となった。89.50を上回ってきてからは私もノ-イント。アメリカも休みだし、早寝早起きに徹することにした。
今朝の早い時間に話題になったのは、朝日新聞の観測記事だった日銀の物価目標は「中期的に」という姿勢から「できるだけ早く」に変えられたというのだ。より積極的に取り組むと評価されたのであろうか、ドル円は8時前に30ポイントほども急上昇。再び90円台に乗せてくるのではないかという勢いとなった。数時間後には日銀会合の結果やアナウンスメントもされているだろうことを考えると、外国人などはドル円やユーロ円を買っておきたくなる状況でもあった。
しかし東京市場ともなるとドル円は利食い売りが先行。もう充分に価格に織り込まれているからだということなのだろう。ドル円は89円台のミドルでもって、ランチタイムを迎えた。気の抜けない時間帯に差しかかる。麻生大臣が「日銀の会合では意見が分かれるかもしれない」と言ったので、金融当局の積極姿勢が疑われるという局面もあって、ドル円はやや軟化。89.30あたりまで押し込まれたが、やはり日銀の発表では円売りに傾いた。ドル円は再び90円台に乗せてきた。声明のなかで物価目標の「2%上昇」という文言が明記されたことを喜んだものだ。
しかしすぐに90円台からは離れ、しばらく89.80から89.95でもんだ。日本株も10860円までジャンプした後は、上げ足が鈍っている。これは思ったほど上がらないと誰もが思うところだ。日経先物も今年の最高値である11005円にははるかに届かないし、ドル円も今年の高値である90.24には届かない。抜けるならば、絶好の場面であるのにである。
これはちょっと警戒しながらの逆張りしかないだろう。たしかに高値越えをしていれば、私も文句なくついていくのだが、越えられなかったら海外時間に入ってからの逆襲が恐ろしい。私も恐る恐る89.95で売った。ちょっとマーケットの動きが激しいので、遠目に90.25で買い戻しのストップ注文だけ置いておいた。これがつくようならば仕方がない。
日銀の発表があってから30分くらいして相場が崩れてきた。89.70を下回ってきたのだ。いろいろと理由はつくだろうが、物価目標の明記では喜んでみたものの、肝心の直接のオペレーションであるところの追加緩和が「無制限にやる」とはいいながら金額の指摘がなかったことが失望につながったとの見方が多い。まあ、我々トレーダーにとっては、理由はどうでもよい。
日本株も急激に下がってきて、日経先物も午前中につけた安値である10690円をも下回ってきた。言うまでもなく、私としては利食い態勢に入らないといけないが、それは株価動向を睨みながらとなる。コツンときたら、そこで買い戻すのである。日経先物は10600円でコツンときた。そこから急激にメクレ上がっている。
ここの局面で私もドル円ベアではありながら、いったんの利食い千人力。88.93まで差し込んでいたが、端っこでは拾えない。私は89.18で買い戻した。また戻ったら売るつもりだ。でもこうなったら、よほどのことがない限り、再度の上値攻めはおぼつかないだろう。
今晩の海外市場でも注目は円相場である。日銀の結果をうけて外国勢はどのように対応してくるのか。その消化具合を見極めるのである。ドル円はアジア時間につけた安値をアタックするようならば、ぜひともついていかないといけないだろう。ニューヨーク市場の引け後に企業決算の大どころが出てくる。
ハイテクセクターのIBMやTI、グーグルやAMDといったところだ。これで決算のヤマ場を越すことになるのだが、今回の決算発表は株価自体が高いところに位置していたのもあって、あまりミクロ指標には注目が集まらなかった。またアメリカの財政問題や日本のアベノミクスのほうが、その先がどうなるかの関心を集めたという事情もあった。
日本時間 17時30分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)