昨日のアジア時間でドル円は101円台に乗せてきて、欧州時間になると一段高。100円を越えたという安心感がなせるものだろう。これまでの高値が99.95だっただけに、下がっても100円ちょうどは強力なサポートに転じていると考えると、101円台から100円台に下がったならば、どうしてもどこかで拾っておきたくなるのも当然だ。
東京時間の午後からドル円のディップはほとんどなかった。2009年に付けた戻り高値である101.46が若干、意識されたが、押しが浅い以上は上抜けするのも時間の問題のような気もする。それでも私はレジスタンスとして敬意を表して、101.50を越えてくるまではドル円のロングにしないで置こうと思った。
しばらく待ってみたが、101円台を割り込まなかった。そして20時くらいから猛烈な買いが入って、とうとうそのレジスタンスをブレーク。私は101.50でストップメーキングの買い注文を出していたので、自動的にロングになった。とても高い、こんなところで~、という気持ちでいっぱいだ。
そしてドル円は101.73までは上がったが、しばらくは101.60-101.70レンジで凍ってしまった。ぜんぜん伸びない。念のため、同値である101.50で売りのストップ注文を入れておいた。時間はかかったが、こちらの方がダンになってしまった。トレンドフォロー失敗である。もうちょっと上がってもおかしくはないと見たのが間違いだった。いつものように相場が止まった時点で、細かく利食いしていくべきだった。
ドル円はニューヨーク勢に買われて、一段高をした。101.98まで上昇。これは新聞記事からだという報道で、日本政府の高官が「101円台でも円安ではない」と発言したからだ。しかしここでも買い戻しのストップロスをつけただけで、すぐに101円台のミドルまで下がってきた。
こうなると米国株が大幅上昇でもしてリスク許容度が増大しないと、再度の上値攻めは難しいだろう。そう思えたので、私はニューヨーク市場の午前中だけを見て、寝てしまうことにした。考えてみるとこの週を通じて、つまらないディールが多かった。こういう時にはとっとと撤退するに限る。
G7では目新しいことは何も出なかったことで、これまた日本の円安政策にお墨付きをもらったという形になって、週明けのマーケットは円売りで始まった。早々に102円台に到達。ここまでは想定通りなのだろうが、問題はどこまで伸びるのかということ。このまま103円台の近くまで上がってしまうのだろうか。日本株も上昇しており、リスクテークの観点からも円安に弾みがつきそうだった。
しかし東京市場の午後には円債が急落。金曜日にも大幅安をしているので、そろそろ長期金利の上昇が無視できない状態になってきた。ちょっと調子に乗って買われていた日本株も高値追いをやめた。そしてドル円も午後いちの高値追いをやめてしまった。それだけ資本市場にはまだまだアベノミクスに対する副作用を懸念する材料が残っているということだ。
今晩はアメリカの小売売上高が発表される。第2四半期はアメリカのGDPも2.0%を下回るかも知れないと言われているので、小売の数字も決して良くないものが予想されている。トータルでマイナス0.3%、コア部分でマイナス0.2%が事前コンセンサスだ。政府歳出の強制カットが少なからず影響を与え出しているようだが、その分だけ良い結果が出てきた場合には反動で大きなリスクオンになる可能性が高い。
アジア時間でドル円や株価の上値を確かめたこともあるので、当面はキャップされて重い展開が続きそうだが、経済指標のいかんによっては、そこからドル円かユーロ円をロングにしていってもよいのかもしれない。
日本時間 16時00分
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