昨日はアジア時間の終盤に、米国債が急落した。グローベックスのなかでの米国債先物が大台を割り込んで、ストップロスを誘発したものと思われる。ここ最近は債券相場の下げに神経質になっている状態が続いたため、マーケットは過度に反応することになった。日本株もクローズ間際だったが、債券急落を見て大きな売りものに押された。
それでリスク回避志向が強まって、102円台でなんとか踏みとどまっていたドル円も下向きにならざるをえない。昼間の上げが余計だったと思っていた私としては、何度か売り込んでみては、買い戻しをすぐにやる。たまには売り増しをしてみたりして、101円台のミドルにまで至った。
月曜、火曜と、世の中の動きと関係なく堅調であった欧州株も、大幅安になった。市場は不安定さを嫌うものである。株などリスク性の高いものが値下がりしたことで、安全志向が高まり、欧州時間からは債券価格がかえって反発するという皮肉な結果をもたらした。ドル円も101円ちょうどをついてはいるものの、クリアに100円台に突入しない。
かといって戻りも鈍く、101.30あたりまでがやっと。私は売り目で見ていたので、101.50アッパーでならば売りたいと思っていたのに、なかなか上がっていかない。シビレを切らして、101.14で売っていった。株価が戻りはじめたら、たとえフェイバーになっていても、その段階でやめようと思っていた。
先週の木曜日からドル円の安値は100.65から100.85あたりに集中している。フレッシュな材料でもない限り、やはり今度もそのあたりで強力に止められる公算が高いものと想像できる。100円台に入ったら、とりあえず利食いの買い戻しを考える。そして100.60を下回ってきたら再度の売りを試みるつもりだ。そのような姿勢でニューヨーク入りした。
しかしニューヨーク市場では何の経済イベントもないので、小動き。懸念された米国債も株安のため、質への逃避で買われている。まったく緊張感のないものになってしまった。ドル円もなかなか101円ちょうどを割らないはずだ。
もうポジションをキープするのをやめたいなと思っていたときに米国株が下がってきて、やっと100円台に突入。かなり私は待ちくたびれたので、利幅は少ないものの、利食い千人力をして寝てしまった(笑)。朝になって画面を見ると、ドル円は101円台のままである。そしてやはり101.60ゾーンの底は抜けていなかったようだ。
最近は日本株が不安定な動きをして、ボラティリティも上がっており、その分だけアジア時間の相場の変動が大きい。夜の海外市場よりもアジア時間で取引することがめっぽう多くなった。そして今日も日本株は大きく崩れた。日経先物は月初の始値である13800レベルを下回ってきた。これでやっと5月は月足で陰線の領域に入ったことになる。
ものすごく株価が落ちたと思っていたが、やっと月初の水準になっただけなので、まだまだ落ちる余地はあるようにも思えてしまう。日経先物はスピード調整がないなあと言っていたのも昔の話で、すでに25日線も割り込んできている。かなりリスク回避的に危ないところまで来ているといえる。その分だけドル円やユーロ円も下がるかもしれない。ここから売り込んでいっても、まだ間に合いそうな感じもする。
東京クローズ間際に、ドル円は先週来の安値を下抜けしてきた。それでもどんどん走るというわけでもなく、100.50を下回った。もう一度、下攻めするならば売ってみようかなと思う。グローベックスでの米国株は値崩れ寸前であるし、ドイツ株は昨日に引き続いて安く始まった。
今晩の経済指標は失業保険と住宅予約。雇用関連と住宅関連でどちらも重要だが、マーケットはリスクオフに対して敏感になっているので、良い材料には反応しづらいかもしれない。悪い結果となると、ドル円もユーロ円も下向きに結構走るかもしれないので、注視していたい。
日本時間 16時40分
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