先週の金曜日は雇用統計。アジア時間ではドル円は100円台の前半で小動き。これまでのレベルから見れば大いに円安水準ではある。そして日本株も高値引けしたので、リスクテークな雰囲気ムンムンの状態のまま、欧州時間に突入し、様子見姿勢がいよいよ強まった。
どういう結果が出るかわからない。どちらにでも構えられるようにしておくことにした。相場は最初のうちは両サイドに振らされるかもしれないので、株価の動きと債券相場をしっかりとウォッチせねば!
もし株価が上向きで長期金地が上昇ならば、文句なくドル買いでついていく。でも株価が上向きで債券価格まで同じ方向に動いた場合が判断に困る。そのときにはちょっとだけ様子を見ることにして、趨勢(すうせい)が判明してから為替相場に手を出すということにした。
ドル円もユーロドルもここ1週間ですでにだいぶドル高方向に動いてしまっている。その後を受けての雇用統計。結果が出ると、ファーストアクションはドル高で反応した。ドル円は一気に101円台近くまで急上昇し、ユーロドルも1.28割れを目指す動きとなった。
グローベックスセッションの米国株は大いに高かったので、株価の上昇はそれほどでもなく見えた。それよりも顕著であったのは債券相場で、長期金利が急上昇している。先週まで問題になっていた長期金利の上昇のレベルよりも、もっと高いところまで走っているのだ。ニュースのスナップショットは見ている暇もないのだが、きっと指標が良かったのだろうと判断した。
101円台に乗せてきたドル円は、すぐに利食い売りに見舞われた。ユーロドルもドルとして同じような動き。このドルの微妙な押しをポジションメークの場だと思って買っていくことにした。ドル円を100.94で買ったのだが、肝心の株価がオープン直後からビッグな売りに押され始めたので、ほとんど同値で止めることにした。株価が上値追いしないのも、長期金利の上昇が気になるからだだろう。
なんとなく相場全体がこじんまりしてきたので、私はそれ以上、取引をすることはなかたが、ニューヨーク時間の午前中、株価は下がる一方だった。そのためかドル円もユーロドルもドル高への動きが止まった。午後になって株価が回復してきたので、ドル買いも再開にいたったということだろう。
さてほんじつは朝からドル円は高値攻め。先週の足型がほとんど高値引けの陽線になっているのだから仕方がないところだ。リスクテークまでかさんで原油価格は104ドル台まで見ている。あとは米国株の動向次第なのだろうが、長期金利の上昇も気になるところだ。
今晩はイベントが少ないが、雇用統計の中味の吟味の場となるのだろう。ただドル高の流れは容易に変わるとは思えないし、依然としてドルの押し目買いスタンスで臨んでいこうと思っている。
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