昨日は日本が休みであったが、先週末に出た雇用統計の結果について、マーケットでの消化具合を試す大事な一日となることが予想された。雇用統計は悪かったのだが、米国株は下げはしたものの、当日にはほぼ全戻しに近い形で戻ってきた。アメリカの長期金利も低下はしたが、それでも昨年の9月から12月までの利回りの推移の中では、依然として高い水準で推移している。
ドル円も103円台に突入するほどのドル安が進みはしたもののしたが、それでもまだニューヨーククローズでは104円台である。それほどもドル安が進んだという感じがしない。マーケットにはまだリスク許容度が残っているということかなのかどうか。
それらを確認したいところなのだが、ドル円は朝から重たかった。早々に103円台に再突入し、金曜日の安値である103.83を意識。さすがにそこは短期的なサポートの意味合いも強いので、その手前でマゴマゴしている。私としてはドル円をベアスタンスで構えていたので、ドル円の安値ブレークでストップメーキングのストップ注文を置いておいた。
それが10時半過ぎに下落。中国株のオープンとほぼ同時期だったが、やはりアジア株は安値攻めから始まったのを確認してからのリスク回避となった。私の注文も103.78でダンになって、すぐに今度は買い戻しのストップ注文を103.85で置いた。
103.50あたりで引っかかったが、103.27まで安値をつけた。この間にあまり大きな戻しがなかったから、私もショートポジションをキープできた。そこで下落する時に揉んだ103.50あたりまで損切りレベルを下げようと思い、ストップ注文を103.55に変更した。その後の値動きが実に鈍いものになった。
ドル円は何度も103.50を触ったりするので、私のストップ注文もアウトかと何回も観念もした。しかし103.30-103.50をコアレンジとしての動きにはまってしまい、欧州時間に入っても同じ。ニューヨーク時間まで持ち続けたくないので、私は103.36で買い戻した。
ニューヨークの序盤ではクロス円に大きな売りが出た。これはこれから始まる米国株も大きく調整を余技されるのではないかとの思惑からのリスク回避の動きと思われる。ユーロ円も141円ちょうどを割りこんできてからは、投げ売りが連発。ドル円もツラれて売られ、102円台まで到達。クロス円の売りが先導しているので、ユーロドルもポンドドルも同時に下げている。ポンドドルは昼間は1.65台をやっていたので、150ポイント級の下げを演じたわけである。
さて連休明けの日本だが、やはり早朝の102円台は買われて始まった。ランチタイムには103円台の中盤まで押し上げられているが、その分リスクテークになっているかというと、日経先物はニューヨーククローズのレベルからは大きくは上がっていない。
逆にいうと、そのうちドル円やユーロ円の反発は力尽きるのではないかと感じもする。ドル円はやはり昨夜の戻しの局面で戻しきれなかった103.55あたりがポイントとなろう。つまりそこにストップ注文の買い戻しを想定して、逆張ってショートに振りたいところだ。
日本時間 16時00分
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