昨日のアジア時間では103円台まで戻すものの、さすがに上サイドに重なるオファーにはかなわなかったようだ。私も103円台に乗せたら売ろうと思っていたのだが、まだ大丈夫だとパスしていたら、売りそびれてしまった。まあ夕方の黒田総裁の会見が済んでからでもよいだろう。それまでは期待だけで円売りに向かうかもしれないのだから。
黒田総裁の会見はライブで流れるようになった。これまでも同じ時間で会見していたのだが、実際に内容が漏れ伝わってくるのは16時半以降だったので、実質的に遅い時間に合わせてマーケットも動いた。今回からは15時半ですぐに出てくる。伝える手法が変わっただけでも、何かフレッシュなことをやるのではないかとの期待が高まる。
ドル円は102.90くらいだった。それまでの安値は仲値決めの少し後でつけた102.75である。反対に高値は103.11なので、そのどちらかを狙いにいったところが、マーケットに入るための示唆を与えることになりそうだ。
実際に黒田総裁が話したことは、今までの内容とはほとんど変わるものではなかった。物価目標のプラス2.0%は達成可能だとか、4-6月期は反動で落ち込むなど。黒田期待で買っていたドル円のポジション調整が出て、やや安値攻めである。しかし昼間の安値は下回らない。16時過ぎに「現時点ではつい緩和を考えていない」と明言したのが、海外のプレーヤーを刺激したようだ。額面通りに取ったのである。
ドル円は下値をブレーク。私もこのステージでドル円を売っていった。102.69であった。私から見ると、黒田総裁は当たり前のこと言っていると思える。別に失望する内容でもない。あまり過度に反応してはいけないだろう。後はマーケットの動きに任せるしかない。とりあえずストップ注文は102.85にプレイスした。
ドル円は102.80あたりまで戻ったりしてヒヤリとする局面もあったが、株価は安値攻め。ナイトセッションで日経先物は、とうに昼間の安値を下回ってきている。そしてグローベックスでの米国株も安い。そのうちリスク回避となって、円の買い戻しも強まるだろうと期待される。株価の戻りが、ドル円買い戻しのタイミングにもなる。それまではストップロスがつかない限りは我慢だ。
夕食を取った後、画面をのぞくとドル円が102.50を割りこんできていた。5分足のチャートで確認すると、102.50当たりでは売りのストップロスも出たのだろうが、その前後ではズルズルと下げているだけだ。特に材料が新規に出たわけでもない。やはり前日の安値も下回ってきたのだから、単純に売り圧力が高まっているだけなのだろうか。とにかく私も自分の損切りラインを102.50まで思いきって下げた。これで急反発しても、幾分でも利益は確保できる。
ニューヨーク勢が参入してくるころには、ドル円は102.30をも割り込んできた。依然として5分足はきれいなダウントレンドを描いている。これが崩れるまではストップ注文をちょっとずつ下げていく。いずれは買い戻させられることになるものの、相場の端っこはどこかはわからないものだ。
0時近くまでマーケットに付き合い、102.10あたりまで来た。翌日に何も用事がなければこのままPCの前に張り付いていられるのだが、つまらない雑務で外出しないといけない。寝ないといけないので、私はドル円を売り増しして、ストップ注文を102.25で置いて寝た。利食いは考えない。朝になってストップ注文がダンになっていなかったら、そのときに考えよう。
朝の5時半に起きた。すでに米国株はクローズしている。ドル円のレベルは101.85だった。夜中に101.55あたりまで突っ込んだようだ。ちょっとリバウンドしてきているところ。もう速攻で101.87で全部のショートを買い戻した。
さて今晩も注目に値する経済指標が少ない。FOMCの議事録が出るが、それはかなり遅い時間だ。したがって昨日と同じように、ドル円の戻りを見極める一日となりそうだ。昨日のレベルよりもちょうど1円ほどステップダウンしたようなもので、102円台に完全に値を戻せるかどうかである。本日はずっと102円ちょうどをはさんで大台の攻防を繰り返している。上手く戻しきれないようであれば、今日もドル円を売っていこうと考えている。
日本時間 17時20分
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