昨日の欧州序盤ではドル円は101円を割り込んできた。黒田総裁の会見を契機に下げ始めた。会見の内容自体には何の変わりもなかったのだが、それまで期待ベースでリスクテークに励んでいた連中の投げも出たのだろう。一種の材料出尽くしみたいな感じになって、ドル円は一気に100円台に突入した。
ドル円の下げの根拠としては薄弱だが、それでも101円ちょうどを割りこんできたのは、まぎれもない事実である。私も100円台突入といっしょに、売り込んでいった。すぐにリバウンドする可能性も半分はあるわけで、セーフティネットとしてのストップロスは短めに101.05で置いておく。再び101円台に乗せてくるようならば、下攻め失敗ということで一斉に買い戻しのインタレストが湧き出てくるだろうからである。
ドル円は100.82まで下がって、その後も100円台の後半で安値張り付きをしていた。ちょっと下をやってしまったのかな、という感じもあったが、まだ101円台をクリアに回復したわけでもない。下攻め第2弾もあるかもしれないのだ。ここはストップ注文も置いてあるのだし、もうちょっと我慢してみよう。
20時ちょっと前からドル円は上昇を開始。私のロスカットはついてしまって、そのまま101円ちょうどは割り込まず。ユーロドルも1.36台深くまで落ち込んできて、ドルの全面高の様相も強まってきた。ドル円はついに101.50あたりまで戻しきった。短期的なショートカバーが全部出てきたようだ。
値幅は5ポイントとか、10ポイントほどのものであったが、私はヤラれたので、今日のところはなにもせずに早々に寝ることにした。ま、フテ寝である。ニューヨーク時間ではドル高がもっと進んで、ドル円は101.61まで、ユーロドルは1.3635までいったようだ。しかしニューヨーククローズにかけてはドルロングの調整も出てきたりして、ドルの高値引けという形にはならなかった。
FOMCの議事録では、出口戦略の方法について議論されたということだけが、フレッシュな材料であった。それでもドル高水準を維持するには物足りなかったようだ。つまるところ、ドル円はまだレンジ内に収まっている。
さて今夕はドイツの景況感が出る。これはEU域内の景況感をリードするだろうと思われるので、リスクのありようを見ていく上では重要となる。これで予想を上回ってくるようであれば、ユーロドルがユーロ円を買っていってみようと思う。
昼間に出た中国の景況指数が良かっただけに、欧州も良いのではという観測が強まっている。逆に悪かったら、その反動も大きなものとなりそうだ。その際はユーロ売りで攻めるつもり。
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