金曜日の欧州時間では、ユーロドルの下げが目立った。前日に大きくショートカバーをし、1.36台まで回復した直後でもある。当面はユーロが強い局面が続くのではないかとも思われたが、それが存外に垂れてきたのだ。私も1.3600を割れてきたら、ユーロ売りをやってみようと思っていた。しばらくは揉んだ。
前日もユーロドルがラリーした後は、割りこまなかったレベルが1.3600である。ここがネックラインように振る舞いそうだと容易に想像がつく。1.3600より上にステイしているのであれば、ユーロの押し目買い。反対に1.3600を下回ってくれば、ユーロの戻り売りが基本スタンスとなる。
ようやく1.3600をブレークしてきたので、私も1.3598でショートになった。しかしその後はユーロは重い足取りで、10ポイント落ちるのに1時間くらいかかるという、なんともスピード感のないものだった。海外市場では経済イベントがないため、マーケット自体に動意が少ないことが原因だ。
グローベックスでの米国株も高いには高いのだが、値幅がとても小さい。株価には高値警戒感も出てきており、これがリスクテークの勢いが強まっているのと、せめぎ合っている。これだけ破壊力のない中でのゆるやかなダウントレンドなので、私としてもストップ注文のレベルを少しずつ下げていくというトレイリングで対応するしかない。
ユーロドルは1.3585あたりまで安値を拡げてきたの で、ストッ プ注文を1.3600まで下げた。これがついても、ほとんど同値で買い戻すことになる。後は下げ幅の拡大を期待するのみである。
ユーロドルの下げによってドル買い圧力も強まったものか、ドル円も102円台に乗せてきた。しかし102.20アラウンドは何度攻めても重い。すぐに押し戻される場所である。ドルの上限も気にかけての、ユーロドルショートであることを認識しておかねばならない~。
ニューヨーク勢もユーロ売りで参入したものか、ユーロドルは1.3565あたりまで差し込んだ。私も1.3550を割りこんできたら、追撃売りしよう構えていた。やはり雇用統計の直後の安値である1.3502まで攻め込むのかもしれないと期待してのことだ。
しかし実際は安値攻めはそこまでだった。私もトレールで下げていた買い戻しのストップ注文が1.3580でダンになって、その日の取引は終了となってしまった。ニューヨーク時間のその後は、ユーロのショートカバーに流れとなって、1.36台を回復することとなった。
週末にはイラク情勢がやや悪化したようだ。正規のイラク軍がいくつかの都市から撤退したとのこと。それでも早朝のマーケットでは何も先週末と変化のない状態で取引をスタートした。あまり動かない相場なので、マーケットには安心感が広がりつつある。
今日は夕方のドイツの景況感が最大の材料となるだろう。それでユーロの方向感が現れることにでもなれば、私もそれについていこうと思う。事前に余談はさしはさまない。
日本時間 15時30分
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