昨日の欧州序盤では、大きくリスク回避が進んだ。まずはドイツの製造業のデータが悪かったこと、そしてイタリアのGDPが予想に反してマイナス成長だったことである。ユーロドルが下がるのは純然たるユーロ売りの材料であるため。そしてドル円もズルズルと下がってきたのは、リスク要因によるものだ。
欧州株が大きく下がり、グローベックスでの米国株も急落に転じたのだ。当然のこととしてナイトセッションの日経先物も安く、東京クローズをも下回ってきて15100円台を割れてきた。ユーロ売りの円買いが明白である。どこまでいくかはわからないが、とりあえずユーロ円を売ってみる。
でも売ろう売ろうと思っていたが、なかなか売れない。そのまま見えているレートで売り込めばよいのに、これだけ動かない相場が続いたので、ちょっとでも戻り相場ところを探して売ろうとする悪い癖がついている。ユーロ円は137円台も割り込んできて、目の前で30ポイント以上の下がるのを確認してからの売り実行であった。136.70割れでやっと売ることができた。
リアルタイムでグローベックスの米国株の動向をウォッチしながら、ユーロ円のショートキープ。米国株は安いには安いが、どこかで折り返す。そこが利食いのタイミングを与えるであろう。欧州市場で起こっていることは、よくわからない。ともかくもプライス重視で臨むしかない。値段はウソをつかないのだから。
19時半くらいに米国株はコツンと来た。それだけではそこかどうかわからないが、5分足で2本も陽線を引いたので、そろそろいったんは買い戻し態勢へ。ユーロ円も同じタイミングで136.45当たりを底にして、5分足で陽線2本。もうやめなくては~。そう思っていたら、ほとんどコスト近辺まで戻ってきた。入る時もちょっと遅れたが、出るときも失敗(涙)。取れるには取れたが、10ポイント余りの勝ちであった。
ニューヨーク市場がオープンしてからは、株価の切り返しが強まった。米国株はそれまでの下げ分をほとんど取り戻した。ドル円もユーロ円も値を戻し気味である。夜中にドル売りが進んで、ドル円が101円台に突入する局面があった。私はすでに寝てしまっていたが、101円台があったというのはビックリだ。
今日の味アジア間ではドル円は102円台を維持しているが、なんとも下方向に行きたそうにしている。後は株価の下落など、外部要因を待っているだけのようにも見える。またGPIFの運用比率の見直し報道で下手に東京時間の午後に上がったし、私もドル円はベアでもある。
昨日のような欧州序盤にリスク回避が現れるようなことにでもなれば、速攻でドル円をショートにして攻めていきたいと考えている。今晩のBOEやECBの金利会合はあまりマーケットでは注目されていない。
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