昨日はアジア時間でドル円は108.50あたりまで上値を攻めた。しかしやはり108円台のミドルアッパーは重いようだ。先週末の雇用統計からのロングのシコリがまだほぐされていないからだろう。逃げのオファーが随分と出ているようだ。そして最近の為替相場は、よく動く。7月までの停滞がウソのように、簡単に50ポイントとか動く。だからいきなり画面を見て、107円台に沈んでいたりしていても、あんまり驚かなくなった。
そして一日の値幅を参考にしてレンジ取引に励んでいるプレーヤーも、前日の高値と安値からまだ遠いなあと思っていても、意外にあっさりと端っこまで来てしまうのである。マーケットが軽くなっている証拠でもあるが、やはりアメリカの金融政策の変わり目、つまりイージングから利上げに転ずる節目に位置しているからだろう。
ドル円は早朝に107.76まで差し込んでいるが、果たしてそこで止まるのか。下がってきたら買いづらくなるが、これが相場観というものである。このような取りにくいマーケットの展開が続くときは、しばらくはテクニカルで機械的に対処したいものである。ここで妙に自分の相場観を入れてしまうと、流れに乗れないでしまう可能性も高い。とりあえずドル円は107円台の後半のどこかで買わなければいけないと決めておく。そしてその全部を107.75で投げ売りするのである。
しかし欧州序盤で一時、107円台に突入したドル円だったが、その後は108円台に戻してしまうと一度も下がらない。あまりレベルにこだわるのもいかがかと思うが、それでも材料の薄いなか、かなり上下にトリッキーな動きをしている相場の中に、イマイチ飛び込んでいく気がしない。まあ、もうちょっと待って、夜中の議事録でも見てからしようっと。
というわけで早めに寝て、3時前に起きた。画面を見ると、ドル円は108.70あたりまで高騰していた。やはり109円台の前半は買いだったということか…。それだけドルの利上げ期待が強いのか。あと10分で議事録が出る。最悪、109円台に乗せてきたら、そのときこそ買っていこうかな。
しかし結果は反対の動きとなった。株高と債券高が急速に同時進行している。明らかに金融相場の典型である。利上げ期待を吹き飛ばすことでも議論されていたのではないかと想像される。私も遅ればせながら108.39でドル円をショートに降った。ニュースを読みたいので、とりあえずストップ注文を108.50で置いておく。近いので、ニュースを調べているうちにストップ注文がダンになってしまうかもしれない。それでも無制限にロスを膨らませてもいけないのだから、これは仕方のないところ。
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