昨日のアジア時間ではドル円の下げが顕著になった。同時進行的に日本株も下げてきて、マーケットのムードを悪くしたのも事実だ。ドル円は107円台の後半からズルズルと下げ続け、106円台の前半まで落ち込んだ。午に中国のGDPが発表されたが、プラス7.3%と成長率は鈍化してはいるものの、予想を上回るものだった。
そこで最近、乱高下を繰り返してばかりいる海外株の動向に、マーケットの関心が集中。まずは欧州株も下げて始まった。為替相場ではドル円、ユーロ円が重い足取りをしているうえに、前日の株価上昇による益出しの売りものも集まったようだ。ドル円が戻ってきて、106.50を超えてきたのでマーケットには安心感が広がる。株価の下落も止まったようだ。
そこへECB筋とするウワサが流れた。社債購入をメインとした追加緩和をやるらしいことを検討しているという。これにマーケットは敏感に反応した。ドイツ株を筆頭とする欧州株は切り返し。そのように反応しているのだからと、ドル円を買ってみようと思った。
ドル円はすでに106.70を超えてきていたが、まあ朝よりは安いと思って106.76を買っていった。緩和期待が高まるということなので、ユーロは売られている。その後はドル円は106.80までは何とかつけるものの、伸びが足りない。ユーロドルは50ポイント下落して、そのまま安値圏でもんでいる。ユーロの材料なんだから、ユーロドルにしておけばよかったか。
ドル円は106.90あたりまでは上がったが、107円ちょうどは重そう。また下がってきたので私も嫌になって106.84でやめた。たいして儲からなかった。その後、FT誌などではECBの社債購入の話など否定されたが、ニューヨーク市場に入ってもリスクテークの勢いは消えなかった。ニューヨーク時間を通じて株価はストレートに上昇し、押し目らしい押し目も作らなかった。米国株は大幅高で終了。その割にはドル円は107円台に乗せたばかりという感じで、十分にリスクテークに応じた上げになっていない。
ドル円は今日の高値である107.10あたりをバックにしてショートにしてみたい。まあ、夕方からの欧州市場の出鼻を見てからでないと何とも言えないが、そしてもしズルズルと下がってしまうようならば、安いところを突っ込んでも売っていきたいものだ。
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