昨日は東京時間の昼過ぎに、ユーロドルが1.04台に突入した。朝から日本勢の短期スペックがユーロ売りで仕掛けていたのは事実のようだ。しかし1.04台に存在したのは、ほんのわずかの間だけ。1.05台の前半で安値安定の状態で保たれていたが、欧州序盤にかけて買い戻しを誘うためのメクリ上がりが起こった。
これまでユーロドルはあれだけ重たい展開を続けてきたのに、今回は結構あっさりと1.06台まで戻してきた。今週に入ってから100ポイント級の反発というのは初めてではないかと思う。ともかくも存外にユーロの上げで始まった欧州時間。ちょっと戸惑いもある。そのうち大きな反転もありうるのはないかと思わせるほどのスピードだったから、100ポイントくらいの反転はぜんぜん不思議ではない。
しかし上がってくると売りの手が引っ込んでしまうものだ。また東京勢が安値突っ込みをしていることを考えても、まだ安いコストでのショートは完全に切り切れていないだろう。そう考えると容易には売れない。じゃあということで、当面はユーロドルの押し目買いで臨むことにした。
ユーロドルは1.0585から1.0635までの50ポイント内でのレンジ相場となった。一回目の押しでは買えなかったが、2回目の押しでは1.0590で買っていくことができた。そして1.06台に乗せてきたので、何とか利食い場を探る。
できるだけ欲張りたいところでもあるが、アメリカの指標まではレンジの上限である1.0635を感単位は超えてこないだろう。そうなると1.0620アッパーまで行ったならば、そこからは売りゾーンとなる。私もすぐに利食いした。そして夏時間で早まったアメリカの経済指標へ。
発表直後はドル安に向かった。ドル円は121円ちょうど割れ。ユーロドルはそれまでの高値を更新してきて1.0680あたりまで上昇した。指標の内容は悪かったのかと想像がつく。1.0660アッパーで私は2回ほど、ユーロドルをロングで攻めてみたが、1勝1敗。なかなか上がらなくなってきた。
そしてついに発表直前のレベルである1.0625アラウンドも下回ってきた。そして再び1.05台へ沈んだ。なんおこっちゃ。最初、株安で反応していたものが、切り返してきている。経済データの悪さが利上げ時期を遅らせるのではないかと、楽観論が台頭してきたということだろう。
ちょっとユーロドルも戻ってきたので、簡単に売っていけばよいという感じではなくなってくるかもしれない。しばらくは1.05台の後半から1.06台の後半までのレンジに収まる可能性もある。その場合にはこのレンジ内を行ったり来たりで最近のできたポジション調整が進んだところでネクストステージにいくのだろう。
今晩はアメリカのPPIとミシガン大学指数が予定されている。しかし昨日の段階でドル円もユーロドルも上下ともにやってしまった感があるので、ちょっと指標の結果には反応しづらいかもしれない。
日本時間 15時20分
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