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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

さまざまな憶測でチョッピーなユーロ、
それでもテクニカル固執

2015年06月26日(金)15:30公開 (2015年06月26日(金)15:30更新)
持田有紀子

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 昨日はアジア時間でドル円が123円台の後半で小動き。そしてややゆるんできての欧州序盤であった。ユーロドルのほうは1.1200をはさんでの動きだったが、ここ数日の間、1.11台のミドルがサポートを形成しているようで、何度も押し返されている。

 だから1.11台に入ってきても、なかなか突っ込んで売っていく場にはなりきれない。どちらかというと買いが強くなってくるレベルとなっている。前日にギリシャ問題で紛糾の度合いが増したので、市場全体としてはリスクオフになりやすくはなっている。

 そしてクロス円の下げが鮮明になってきた。ユーロ円は1円ほどの下落を演じ、リスク回避の動きが顕著になってきた。ドル円も123.50を割れてきて、ユーロドルも1.11台に突入。ファンダメンタルズが悪いということもわかるが、ここはテクニカルに励んでみたい。ユーロドルの押しは買ってみることにした。とりあえず1.1150でビッドはしているものの、この値段は腰だめの数字だ。

 実際に下値トライして、そこでコツンときたところで買うようにするしかない。いくらが底値になるかは不明だからだ。しかしストップアウトのレベルは確定している。3日前の安値である1.1135がポイントだ。

 さてギリシャ政府との交渉の進展について様々な情報が流れ飛んで、ユーロは狭いところでチョッピーに上下する。そして下向きに動き出したが、安値は1.1150の手前までだった。

 つまり私のビッドには届かなかったのだ。でも画面を見て張り付いていたので、買えないとわかるとすぐに1.1164で買っていった。当初のコストよりは悪くはなったが、ここで我慢して変えなかったらと思うと、後悔しないほうを選んだことになる。

 ユーロがロングといっても、完全にユーロブルというわけでもない。ギリシャ問題がクリアにならないとユーロの買い戻しは本格的に入らないだろうと思ってからだ。だからユーロドルが戻してきても、1.1200に近付いてきたら利食いを考える。そうしたら意外と早くにユーロは上がってきた。

 やはりテクニカル的にも同じように考えるプレーヤーも多かったのだろう。すでに1.11台の中盤は買いゾーンになってしまっている。スルスルと押し目も作らずに上がってきたので、私もポジションをキープすることができた。そしてなんとか1.12台に乗せたところでポジションをクローズすることができた。

 また1.11台への下押しを考えていたが、その後は二度と押し込まなかった。ニューヨーク時間はまったく為替相場は動かなくなり、ドル円もユーロドルも20ポイントほどしか値幅がなかった。

 今日は東京時間でドル円が軟化。123.25あたりまで安値を拡げた。ドル円もユーロドルと同様で下値のメドがわかりやすい。先日の黒田発言で下がったレベルの122.46である。あの後、何度も122円台を攻めたが、どうもそこが下抜けしない。しかるに122円台は買いゾーンとなっているようだ。ユーロドルもドル円もサポート近辺での買いが有効だが、いつくるかはわからない。

日本時間 15時00分

 


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