金曜日はアメリカが休み。だからマーケットは動意薄だった。すでに大きなイベントも終わって、さらに日曜日にはギリシャの国民投票が控えているのである。予断をもって臨めない局面なのだから、動きづらいのは当然だ。
しかし何が出てくるかわからない国民投票である。しかもそれに従って動くEU側の出方もわからない。そうして不透明要因を嫌がるリスクヘッジ的な動きが少しずつ出てきた。といっても大きなリスク回避ではない。
アジア時間ではドル円はおおむね123円ちょうどをはさんでの展開だった。それが欧州時間からはやや軟化。ドル円もユーロ円も安値攻めの展開となった。私は週明けまで取引は慎もうと決めていたので無用な手出しはしなかったが、やはりドル円の下値は気になる。
とくにニューヨーク勢は参加者が少ないので、マーケットは薄そうだ。そして結局ドル円の安値は122.60近辺まで。そのまま安値圏での終了となった。マーケットの意向としては日曜日の国民投票の結果を見たいという意識が強かった。
そしてどのような結果が出ても、現在のギリシャ政権は持たないだろうことが予想される。またそれにしたがってEUやIMFが条件緩和などを提案して、何がしらの妥協が図られるものと思われる。問題はそれにかかる時間がどのくらいなのか。それが市場の最大の関心事である。何ぶんにも7月20日と8月20日には巨額の債務支払いが待ち構えているのだ。
そして国民投票の結果は、ノーと出た。私にとっては予想通りなのだが、世の中的にはサプライズの部類に入るのだろう。なぜならば先週の後半は株も買い戻され、ドル円の戻しも目立ったからだ。
そして今日の早朝でドル円は121円台に突っ込んだ。そして先週初めの下値突っ込みのレベルをも下回る局面もあった。グローベックスセッションの始まりも大きくリスク回避にさらされ、こちらも先週の安値を割り込んできた。
為替相場でのユーロは複雑だ。ファーストアクションはいつも通りにユーロ売りで反応した。1.09台まで朝に差し込んでいる。しかし時間の経過とともに値を戻してきているが、やはり最終的にドル安ということで落ち着くことになるのかどうか。
いつものパターン通りならば欧州時間の後半からはドル安相場になるはずなのだが…。私もユーロドルの押し目をロングにして攻めたいと思っているが、やはり余談は持たずにプライス重視でついて行こうと思う。
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