昨日はアジア時間でドル高の端っこをつけることとなった。ドル円は124.47までつけて、ユーロドルの安値は1.0812のドル高水準を記録した。これは前日のニューヨーク市場でのドル高の流れに従ったものだ。昼間に特にドル買いとなる材料が出たわけではなかった。
たんに前日のドルの高値を超えてきたことによるストップロス的な面もある。それが欧州序盤ではややドル買いの勢いが止まった。ユーロドルが底値から50ポイント近くも戻ってきたので、ドルを買おうという意欲が削がれてしまったようだ。
私もドルブルで臨んだのだが、まったくドルロングにしようという気がなくなり、かといって次のアクションを起こそうにも材料不足。昨日はマクロ指標の発表はなく、企業決算などミクロ指標のほうが多かった。ニューヨークオープン前に公表されたユナイテッド・テクノロジーズは予想通りであったが、業績見通しがあまり良くなかった。
それで米国株は軟化し、それがマーケット全体にリスク回避を促すこととなった。ドル相場も下がってきて、ドル円は124円台を割り込んでくる。またユーロドルも1.08台の後半まで巻き返してきた。ますますドルを買っていってよい相場つきではない感じになってきた。
私は翌朝は早起きして出かけないといけなかったので、早々に就寝。ニューヨーク時間ではドル安一辺倒になったようだ。そしてニューヨーククローズ後の企業決算に期待が集まって米国株は上昇に向かいそうになったが、注目のアップル株は決算発表を終えて株価急落。こちらも決算自体は良かったのだが、ガイダンスの中で将来見通しが芳しくなかったからだ。
そうしたリスクオフの流れは今日のアジア時間でも継続しており、朝からドル円は重い。これから始まるであろう海外市場でのリスク資産からの逃避なども考慮に入れて、なかなかリスクテークできないということもあるのだろう。すでにギリシャ問題は市場の材料にされていない。
今晩も株価を中心とするリスク相場になるかもしれない。場合によっては原油価格の50ドル割れなどもリスクオフを促進することとなる可能性もある。私もドル円かユーロ円でのショートメークの場所を探ろうと思っている。
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