昨日の海外市場では、フォルクスワーゲンの不正問題で大きくリスクオフが進んだ。ドイツ株が大幅下落をする中、グローベックスでは米国株も大きく下げる。欧州序盤からクロス円が全面安となった。このところアメリカの利上げが材料視され続けてきただけに為替相場ではドル相場が継続していた。
そこへ持ってきての久しぶりの円主導の相場展開。ドル円が下げてきているときに、ユーロドルやポンドドルも同じように下がってくる図式は、いよいよマーケットもリスク許容度が無視できない状況に陥ってきたことを意味しているようだ。ドル円は119.70あたりまで安値を付けたが、ニューヨーク時間では120円台まで回復。これは米国株が目先の底打ちを果たし、反転してきたからである。
そして今日になって中国の景況感が発表された。これが予想を下回ったので、再び大きくリスク回避に振らされた。米国株はグローベックスの中で前日の安値をも下回ってきた。日経先物は17335円まで差し込んでおり、これは日本人の連休前のレベルよりも700円も安いところだ。マーケットの不安なムードは払しょくされにくそうだ。ドル円やユーロ円もベアスタンスでながめておくのが無難だろう。
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