昨日は欧州序盤でドル円は118.70アラウンド。またユーロドルは1.07台の前半であった。原油安に加えて、地政学的リスクが高まって、リスクオフの姿勢が強まっている中では、クロス円が主導して下げるという展開が顕著になってくる。
そしてユーロ円もポンド円も、たいへん上がりにくくなっている。欧州序盤でもやはりクロス円はさらなる下値模索となった。その余波でドル円は下げているのに、ユーロドルもポンドドルも安い。ドルとしてはマタ先になっているのだ。
何かを売っていかなければいけないところだが、クロス円をダイレクトに売るか、それともドル円でも売っておくか。それがポイントである。それは株価の動きでも見て、間接的に判断するしかなさそうだ。
そういうわけで欧州時間では欧州株やグローベックスでの米国株は下げ基調だったので、私はドル円を売ってみた。118.55から売っていって、なんとか下げのスピードが増してきたところで、追撃売りも試みたいところだ。
ユーロ円の下げがリードする形で、ドル円は着実に値を切り下げてきた。しかし118.25あたりでコツンときて、その後は反発も見せないものの、だからといって下げは一服したようだった。冬時間のニューヨークオープンまで待つのはツラい。
しかしマーケットのリスクが高まっている情勢だ。アメリカの経済指標が出てくる前に、いったんはポジションを手じまうことにした。20ポイントほどしか取れなかったが、また動きが確認できてから参戦すればよい。
週末に雇用統計を控えて神経質になるべきところ、ADPの雇用指数はとても良い結果となった。このステージでドル円も買い戻されて、118.70あたりまで上昇。その後は寝てしまったが、夜中に原油相場が下落して、それを契機に米国株も大幅下落へ。為替相場ではドル安の流れとなりかけたが、ドル売りの値幅は限定的だった。
さて本日のアジア時間。またまた中国株が7%の下落を喫して、取引中止に。人民元のレベルも下がっていたので、前触れはあったと見ていい。日本株もようらく下げ始めて、日経先物は18000円の大台を割り込んできた。
ドル円は118円台の前半まで垂れていたが、ここは慎重に細かくショートで攻めていく。何度もショートにしては、5ポイントもアゲインストに持っていかれたら、やめるつもりで臨む。そして117円台への突入にもなった。
ちょっとリスク相場的にドル円やユーロ円はロング持ちができない状況になってきた。混乱の対象が中東や北朝鮮なので、どうなれば先行きの不透明感がぬぐえるのか、さっぱり見えてこない。それが市場の最大のリスクであろう。
今晩は経済指標が少なくて、明日の雇用統計に向けて様子見となるところだが、グローベックスではすでに米国株も大幅安をしているので、今夜もちょっとリスク中心に相場は荒れそうだ。
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