先週は木曜日にECBのドラギ総裁が追加緩和について積極的な姿勢を示したことで、マーケット全体が急速にリスクテークの流れになった。米国株は大きく上昇に転じ、肝心の原油相場もやや持ち直してきた。
ドル円も117円台の後半まで戻ってきてのアジア時間となった。そして日本株も大きく上昇して始まったが、東京市場でもリスクテークの流れは継続し、日本株は上値追いの展開となった。ドル円やユーロ円も一段高し、ドル円は118円台に乗せてきた。
いうまでもなく今週に並んでいるアメリカと日本の金利会合におけるアクションを期待したものだ。仮に何もしないにしても、リップサービスくらいは出てくるだろうという感じ。何か言っておけば実際に何もやらなくても、時間は稼げるという理屈。
まあ問題はこの後、どこまで伸びるのかということであろう。日本株や米国株は年初の水準まで全戻しするのか。ドル円も再び120円台あたりまで回復するのかどうか。それが今週のいちばんの注目点になる。
そういうわけで私も自分のビューとは異なるものの、市場の流れについていかざるをえない。夕方になってからすでに118円台に乗せてきているドル円で、何度かロングに振ってみた。相場の腰は強いので、なかなか落ちないが、フェイバーに行っても10ポイント取れれば、それでいったんはポジションを閉じる。
そしてまた買い直しだ。あまり長くは持ってはいられない。日付の変わるまでには運よく損切りさせられることもなく、うまく回ったが、私が寝てしまった夜中にはドル円は118円台の後半まで上がってしまっている!そして高値圏で終えていた。
週足でも高値引けみたいな形で足型を形成したので、週明け以降もさらに上攻めするというのがテクニカル面からの要請でもある。しかし今日はドル円の上値攻めは限定的だった。
ドル円は119円台をまだつけていない。そしてどちらかというと、ポジション調整気味となっていて、一気に週の後半の金利会合に向けて買い上がろうという感じでもない。そして今晩はイベント少ない。緩和期待の大きさを測るためにも、欧州株や米国株の動向は要ウオッチである。
日本時間 15時15分
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