昨日はアメリカが休みだった。それゆえにアジア時間からマーケットに大きな動きはまったくなかった。しかし先週末からはイスラク国によるテロが激化している。日本人も犠牲になったし、イスタンブールやサウジアラビアでも爆弾テロが発生している。
ニュースの素材はあったのだが、いかんせん、ここ10年はテロで死者が出ても、それがマーケットを大きく揺すぶることはなくなった。半年前のフランスでの大規模なテロでも、市場の反応は限定的だった。
それだけリスク回避の対象にはならないということであり、反応しない以上は誰もポートフォリオを傾けたりはしないということになる。悪く言えば、危険慣れしてしまったということだ。
先週に何度もドル円は戻し高値をトライしたが、103円台の前半までが限界だった。イギリスのEU離脱が決まる直前の106.80くらいまで上げたところから100円割れまでの、ちょうど半値戻しが効いているようだ。
次に手が出しやすくなるためには、どちらかにブレークしてもらわないと動きづらい。今週は週の後半に雇用統計など重要指標を控えているので、ますまず様子見の姿勢が強まりそうだ。
今日のところは朝からドル円が重い。それは昨日の海外市場でややクロス円が押され気味だったのを受けての動きなのだろう。ドル円は101円台に突入してきて、しかも定着しそうな雰囲気となったら、マーケットにベアムードが広がることになるのではないだろうか。
それとてもドル円は100円を割り込んできて二ケタのレートにならない限り、依然として直近のレンジ内でのプレイのままであることに変わりはない。
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