金曜日の欧州序盤では、ドル円が101円台の後半で始まった。101円台は最近のレンジの下限となっているので、なかなかに固い。またビッドも強力なことから、容易には一段安しないでいる。多くのプレーヤーが買い場を探しているのだ。ニューヨーク時間ではドル円は102円台を回復。
ドル高というよりも、欧州通貨安の材料が並んだ。ドイツ銀行が住宅ローン担保債券の販売に関して、米司法省の和解を受け入れざるを得なくなりそうだということで、ユーロ売りがかさんだ。それでユーロドルもユーロ円も100ポイント級の下げを演じた。
またしばらくなりを潜めていたBREXIT問題も噴出し、イギリスの財務相が単一市場へのアクセスを断念したという報道が伝わって、ポンドも売り圧力が高まった。ポンドドルも久しぶりに1.29台まで下げたのである。
本日は日本が休みだが、市場の不安心理はぬぐい切れない。リスク回避の動きが出ようものならば、ドル円は簡単に101円台のミドルくらい突っ込んでも不思議ではない。
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