今年の下半期のマーケットの最大の感じであるアメリカの大統領選も、最後の討論会が終わって、いよいよ煮詰まってきた感じである。そして拮抗していた支持率も、かなり開きのある状態でクリントン氏ファイバーの状態となってしまった。
これは事前の予想通りなのだが、市場は安心感を得たようで、アジア時間からリスクテークが進んだ。ドル円は朝がたの103円台の前半から103円台の後半まで上がり、日本株も中国株も高い。
そして欧州序盤では、ドル円は103.70あたり。ここ最近のレンジの上限である104円台乗せが視野にとらえていた。私もやはり上限が近付いているとはいえ、小刻みにドル円をロングにしていくしかない。
そこで何度かドル円を買っては、すぐに利食い売りをするの繰り返し。値幅が小さいし、そのうえ、値動きに躍動感がないので、ポジションを持っていても面白くはない~。
そしてECBが変更しんないことを決めた後に、ドラギ総裁の会見だ。会見内容は実にそっけないものだった。先週あたりに話題になったタイパリングについては議論もしていないとし、また反対に追加緩和も議論していないという。
少なくとも緩和がなかったということで、瞬間的にユーロは買われた。ユーロドルは1.10台に乗せてきたが、しかしすぐに沈んだ。それだけドル買いの意欲も強いのだろう。もうちょっとユーロドルが下がれば、BREXIT後の安値を更新することになる。
そこにはストップロスも溜まっていそうだ。これだけ膠着感の続いたユーロドルだったので、久しぶりに大きく動いてほしいものである。
ニューヨーク市場ではいろいろと経済指標が出たが、どれもマチマチで相場の方向感を決定するには力不足だった。じわじわとドル高だけが進んで、ドル円は104円台を回復。そしてユーロドルも久しぶりの安値圏にまで達した。円もユーロもポンドもドル高となった。
ドル円は依然として103.50から104.50のコアレンジを抜けきれていないが、これはもうしばらく続くだろう。
しかし周りを見るとリスクオンの相場展開にもなっているし、ドルが全面高もしているので、基本的にはドルロングからしか入らないレンジ取引で臨むべきだろう。つまり103円台に入ったら買ってロングにし、それを104円台に乗せたら利食いで売る。売るけれどもひっくり返してショートまでにはしないのである。
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