昨日の欧州序盤ではドル円が104.70あたりだった。もう今月の高値は目前であり、105円台乗せにプレースされているという買い戻しのストップロスも視野に入ってきた。レベルが高いということは、もうそれ自体、買っていけといわれているようなもの。
私もドルロングにしたくはなかったが、純粋に相場の流れに従って少々だけ買ってみた。いかにも高い。104.66である。まあ、ここ最近、続いてきたレンジの上限も上回っているし、目先には105円ちょうどという心理的な節目以外に重要な抵抗ラインは見当たらない。
しかしすぐにはドル上昇とはならなかった。ドル円は104.50を下回りこそしないものの、上がりもしないである。動くのを待っていて、マーケットが動意を示し始めたのは住宅関連の指標が出てからである。
それまではグローベックスセッションでは米国株がややリスクオフモードで動いていたので、ドル円の上値追及にはアゲインストだった。しかし23時を回ってくると、リスク回避の動きはやややんで、ドル円も105円台に急追してきた。
ドル円は105円台超を触ると、もっと吹き上がるものと思っていたが、あまり走らなかった。ドル金利は短期も長期も上がってきているのが明白になってきているのに、ドルの買い上げは限定的に見えた。私は105.04で利食い売りしてトレードをやめたが、夜中に105.34まで高値を拡げたようである。
さて今晩はアメリカのGDPである。直前になっていろいろなシンクタンクがGDPの予想値を上方修正してきている。市場のコンセンサスはプラス2.5%くらいなのだが、これがもうちょっと良くても、それは想定の範囲内ということになりそうだ。昨日はそれを見越してドル金利が上昇した分、結果が悪かった場合にはマーケットの反動は大きいものとなる。
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