ドル円は111円ちょうどを挟んでの一進一退が続いていた。つまり110円台と111円台の間での行ったり来たりなのだ。それが昨日の欧州時間では111円台をキープ。つまり高値張り付きしたままのニューヨーク勢の参入となった。
GDPの確定値はほとんど市場に影響を与えないものだが、それがプラス2.1%となって予想を上回ったことがややマーケットのリスク許容度を増大させた。米国株はしっかりでスタート。私としてはフレッシュなゾーンに突入しないと手を出しにくい。
ただし今週になって明確になってきているのは、なだらかではあるがドル高である。ユーロドルもしっかりと値を下げてきている。そういうことで私もドルロングに心が傾いてきている。
実際にドル相場が顕著に持ち上がったのは、夜中になってからだった。やはりFEDメンバーからドルのタイトニングに関する発言が重なったからだろう。またボックス圏で停滞していたドル円が、はっきりとした行き場を見失っていたこともあるだろう。ドル円は111.90あたりまであがって、そのまま高値圏でニューヨーククローズを迎えることとなった。
今日は久しぶりに強烈な仲値買いが出たようである。年度末だから必要とされる外貨の生産分もあったのかもしれない。ドル円は112円台に乗せてきた。勢いよく伸びるわけでもないが、値崩れもしていない。
今晩も大きな材料はなく、米政権サイドから何か面白いことでも出てこないかと伺っている状況だ。来月の上旬には中国の習近平氏がフロリダを訪問するそうだし、それ関連のトピックが出てくるかもしれない。
中国に対して保護関税を45%もかけるとか言っていたのも、タダの強がりやはったりだったのかを見る試金石になるので、マーケットを揺さぶるくらいの関心事である。それでも米中会談はニコニコと行われてしまう可能性も高い。つまり何も期待通りのことはしないのである。
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