昨日はアジア時間でドル円が重い足取りとなった。朝からトランプ大統領の情報漏えい問題が取りざたされたからだ。その一方でクロス円は強い。欧州序盤にかけてユーロ円は125円台に乗せてきて、買い戻しのビッドも誘っていた。
私としては、ドル円は113円台の中におさまるボックス圏で推移すると見ていた。だからドル円の113.25以下は買いゾーンだと決め込み、大台割れで投げ売りすればいいや、くらいに考えていた。
しかし夕方でのドル円の押しは113.30あたりまでで十分な押し目は得られず。そこへもってきてユーロ円が買い上げられたものだから、ドル円も113円台の後半にステージを変えた。そこで今度は113.75アッパーで売ろうと思って構えたが、これもできず。ちょっと中途半端なレンジ相場の形成となった。
アメリカの経済指標では住宅着工件数が悪かったが、鉱工業生産は良かった。マチマチだったので、ドル円も上下やるものの、自分の逆張りポジションができるまでには至らない。米国株がストロングに始まったので、ドル円はもうこれ以上は動かないかのかもと思って、寝ることにした。
ニューヨーク市場ではトランプ政権の運営能力に関して不安が高まったようだ。機密情報の漏えい問題も扱いで困窮しそうだという上に、財政支出の増加分を増税でまかなうか、成長で賄うかもでも意見が分かれている。
さらに補佐官の辞任かというウワサも出て、米国株はニューヨーク時間のランチタイム以降は軟調な地合いを強いられた。ドル相場が全面安となって、ドル円も112円台にまで突っ込んだ。マーケットにはリスク回避のムードがムンムンとしている。
そして今日は朝からグローベックスで米国株が急落して始まった。ドル円も一段安し、112円台の中盤へ。これでドル円の下抜けがはっきりしたのだが、まだ肝心のアメリカサイドからは明確なコメントが出てきていない。はっきりしない分だけ不透明感が増してのリスクオフなのだろう。今晩はイベントが少ないが、ホワイトハウスの動向について要ウオッチだ。
日本時間 16時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)