昨日は海外市場で円高が進んだ。円高というよりもドル安だ。ユーロドルやポンドドルなど、主要な先進国通貨はすべてドル安となっている。それはFOMC議事録の中でメンバーの多くがインフレ率の弱さを意識していることが判明したからだ。
イエレン議長が退任する前の12月会合では利上げを行うことは既定路線となって動かないが、問題は来年である。2018年は4回の利上げができないのではないかとの観測がたってきたのである。それがドルの魅力を低下させ、ドル安を導いた。議事録の公表後に、ドル相場が一段安している。
私としては112円台ではドル円をショートに振れなかったが、111.80を下回ってくると俄然ベアになった。日本の休み前ということもあって、ニューヨーク時間のマーケットにもつきあった。そして111.77からショートにした。私が利食いで買い戻したのは111.43だったが、FOMC議事録の後はほとんど戻すことはなかった。
今日は日米ともに休みなのだが、ドル円が111円台の前半まで下がってきて、なおも下攻め下攻めしているので要注意である。110円台に突入すると必然的に投げ売りベースのストップロスも出てくるはずだ。ドル安の流れはしばらくは続きそうなので、後は相場への入りどころを見出すだけだ。
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