週明けのマーケットはドル安の状態で始まった。ユーロドルが1.22台に乗せてきているのが、何よりの証拠だ。ユーロが高いのはユーロ金利の先高観が増幅してきているからだ。金融当局者の発言も徐々に緩和解除のほうに話の中身が向かっている。
しかもテクニカル的に昨年の1年分の最高値を超えてきたという影響のほうが大きい。今年は別のワールドでの展開が期待されると思わせるからだ。ユーロドルの上昇にともなって、他の主要通貨もドル安の動きとなっている。
ドル円も重い足取りを強いられており、いつ110円台に突っ込んでもおかしくはない状態だった。これはアジア時間に早々に111円ちょうどを割り込んできたことで達成。その後はまったく値の戻しのない、一方的な下げが続いた。ドル円は110.60あたりまで下げて、欧州時間入りとなった。
海外市場では金利高を嫌って欧州株が安い。それでリスク回避が進むのかと思えば、それによってドル円やユーロ円が強烈に下がるということはなかった。アメリカは休みだが、グローベックスはやっている。
グローベックスセッションでは米国株が歴史的な最高値を更新している状況だったので、前向きなリスク回避をする気にもなれなかったのだろう。まだまだ上値は追っていけるという過信のようなものもあるのかもしれない。
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