昨日は東京時間でも日本株は上昇した。賃金上昇にともなうインフレ懸念から端を発した今回の株価急落だったので、米ドル金利の上昇ピッチが一服したのを確認したら、また株価は元に戻るのだろうという期待が強まるのもよくわかる。
そのためアジア時間での株価上昇は、最近ではドル安をもたらす局面が増加している。ドル金利を意識してのことだ。昨日もアジア時間ではドル円が重たかった。早朝の107円台はキープできず、106円台の中盤まで押し戻されている。
海外市場でも株買いが優勢となって、米国株は大幅高。その中でもドル金利は鈍かった。ニューヨーク時間ではもっぱらドルの買い戻しのほうが強まったが、これは欧州時間までのドルショートの巻き返しだと思われる。
今日もアジア時間では、ドル円がやや重い。上記の株価が気延長なことによる原因もあるが、年度末に向けての本邦勢のリパートリーも出てきている。私も円高方向に賭けることにして、アジア時間から欧州序盤にかけては、ドル円をショートで持っている。
まあ時間が来たら買い戻すのだから相場のファンダメンタルズには関係ないのだが、ともかくも株高や原油高などリスクテークになっているのにドル円が上がっていかないのだから、何がしらの対策を立てたいところ。ワークしている間は同じようなオペレーションを続けてみようと思っている。
今晩はパウエル議長の議会証言だ。従来のFRBのスタンスを踏み外さないだろうという楽観論が先行している。それらを踏まえた相場が昨日まで続いている。逆に言うとさらなる利上げをほのめかしたり、インフレ上昇への懸念に関して少しでも触れるようなことがあれるかどうか。
そうなれば、市場の警戒感は一気に強まることになる。リスク回避もかなり大きな規模になると思われる。夜の0時からなので、比較的に早い時間だ。マーケットの反応を見極めたい。
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